2015/03/23

季節の変わり目のマジメな話

やーっと晴れました。
今日の志摩はいいお天気です。
あれ?なんか写真が小さくて四角い・・・。
ま、気にしないで行きましょう。

サクマ親父が東京から帰ってきて、
しばし家族の時間。
東京でイサと由貴子さんが頑張ってくれるお陰で、
我が家は家族が揃う時間が持てます。
ありがたいです。
     
こんな日はヒジキ日和。
どこに行ってもヒジキが干されています。
もちろん階段だって干します。
干して、乾かして、ひっくり返して
また干して、ごみを取っての繰り返し。


  

腰の痛くなりそうな地道な作業です。
海を見に来た観光客の人達が、
海まで降りる階段がヒジキでいっぱいなので、
しばし呆然としていました。
そりゃそうですよ…。

さて、
ポカポカではありますが、
冬から春に向けてのこの季節は
アトリエでは体調を崩す人が増える季節。
普段から心身ともに健康な人は大丈夫ですが、
普段から体調や自分のリズムが崩れ気味の人にとっては、
少し苦しい季節でもあります。

そんな訳で
私とサクマの携帯はあちこちから電話の掛かる日々。
本人が辛くて掛けてくる時もあれば、
親御さんからのSOSもしばしば。
電話で出来ることは限られていますが、
相手の話にひたすら耳を傾け、共感する事は出来ます。
分かるよ、つらいの分かるよ、
いつも想ってるよ、
いつでも電話しておいで、
そんな言葉を掛けながらこころの中では
早く元気になるといいなと、
祈りにも似た気持ちです。

状況によっては、
夕飯のおかずの話だけだったり、
テレビの話だけだったりもします。
とにかく相手が落ち着くまで、
心を尽くす、私に出来るのはただそれだけ。
こういう瞬間っていつもそうですが、
全身が心みたいになります。
思考も何もかもがストップして、
ムダな事がみんな省かれるような感覚になります。
もちろんよっぽどの時は、
頭のどこかでこれは警察に確認だ、とか、
早く親御さんに伝えないと、とか、
どうお伝えしようか、と考える事もあります。

よく、色々な方から


「アトリエでそこまで関わるんですか。」と驚かれます。
そうしようと思ってしている訳ではありませんが、
結果的にそうなっている事は多々あります。

でもこれはアトリエとしては本望ではありません。
ダウン症の人達は本来、朗らかで、優しくて、
ポジティブな性質を持っているので、
そこが損なわれているという事は、
必ずどこかに原因がある訳で、
それは私達にとっても悲しいことです。

とにかく大切なのは、みんなと関わる人間が、
普段からいかに信頼関係を築けているか、と言うことで、
結局それはいかに相手に愛情を注げるか、
にかかっているんじゃないかと思います。
対個人として、どれだけ相手を愛せるか、
自分の子と同じように愛せるか、
ということだと思います。
普段から信頼関係が出来ていれば、
電話ひとつで相手を落ち着ける事が出来ますが、
信頼関係がなければ、
その電話一本が命取りにもなるので、
日頃の関係作りはとても大切になります。
なんでこんな事を書くかと言うと、
ダウン症の人が体調を崩すときは、
必ず事前にサインが出ているはずですが、
周囲を気遣ってギリギリまで我慢してしまう性質もあり、
割と急に落ち込む(ように見える)ケースが多いからです。

いずれにしても、本人にとって
親御さん以外の信頼出来る友人や知人を
1人でも多く作っておく事は、
とっても大切で安心なことだと思います。
アトリエのスタッフ達が、少しでも
みんなの友人、親友になれればいいなと思います。

こんな時はダウンズタウンへの想いが一層強くなります。
1日も早くみんなと親御さんが、
安心できる場を実現したいと思います。

今苦しい人が少しでも楽になりますように。


小春日和の中で
今日はちょっとマジメなブログになりました。
長々お付き合い、ありがとうございました〜。