09/07/03

母校で講義




展覧会中の出来事だったので、
すでに忘れていましたが、
こんな事もありました。
私の母校である文化学院から講義を依頼され、
「特別講義」という授業でお話をしてきたのでした。
これは私の在学していた時から大好きだった科目で、
毎回外部の方を講師に招いてお話を聞く、というものです。
いやしかし、1時間半って、長いですね!
大学の先生達ってすごいなあ、と思いました。
(結構いっぱい喋ったなー)と思って時計を見たら
開始から40分しか経っておらず。
(え!まだ半分以上あるのか!)とびっくりしつつ、
思わず隣にいらした特講担当の立花先生(副院長)に
「先生、終わっちゃいましたけど・・・」
というとプププッと笑われ
「よしこさんは相変わらずマイペースねえ〜。
 この人、学生の頃から全然変わらないのよね。」
と学生達にフォロー(?)を入れて下さり、
傍で聞いていた私の卒論を担当してくださった
齋藤先生が、ふらりと前に登場し、
「じゃ、こっからは俺も喋ろうかな。」
と、急きょ、対談形式で乗り越えたのでした。
なんて自由な学校なんでしょう・・・。


私の在学中、この科目は大学文学科の生徒が対象だったのですが、
最近は高等部から大学部まで、そして美術科から文学科の人まで
幅広く聞けるようになったそうです。
高校生を90分惹き付ける授業は力が試されますが、
幅広く開放するのはいいな、と思いました。
私が行った日には他の先生方も聞きにいらして下さり、
オトナな感じもあり、楽しかったです。



お話を聞いてくれた学生さん。


そういえば、話の最中、立花先生からこんな質問を受けました。

「お仕事でつらい事もたくさんあると思うのだけど、
 よしこさんって何だかお会いする時いつも楽しそうでしょ?
 すごくポジティブな方に見えるのだけど、
 その原動力はどこから来ているのですか?
 文化学院の生徒に将来のアドバイスをいただけますか?」

と。
この手の一見ありがちなシンプルな質問は、
答える方はちょっと考えなきゃいけない質問でもあります。
そもそも私がポジティブなのか?!
という前提を考え直すには時間も足りず、
咄嗟に出てしまった言葉は


「絶えずやらざるを得ない状況が先にあるので
 あんまり考えてる余裕はないんですけど・・・。
 その時々の最善を尽くす事です。」


というなんとも冴えない答え。
でもそこから色々なお話も出来ました。
 嫌だな、自分には出来ないんじゃないか、
 と思って一歩を踏み出さないでいると
 どんどん色々な事が恐くなってしまうけど、
 とりあえず一歩を踏み出してみると、
 自分が思っている以上に前に進めたり、
 もしかすると自分の予想しない方向に進むかも知れない。
 いつも謙虚に、自分の目の前にある事に最大の力を注いだ時、
 必ず周りにいる人が支えてくれたり、智慧を貸してくれる。
 その為には自分と、周りにいる人を信じる事が大切。
 前に進まない為にふんばるエネルギーを、
 一歩歩く為のエネルギーに換えて、
 隣の人と繋がっていた方が、
 きっと気持ちいいんじゃないかなー
などなど。


今さらですが、原動力は
ダウン症の人たちと親御さん達の喜ぶ姿と、
日頃応援して下さっている多くの皆さんの存在です。


そして私はそんなにポジティブではないですが、
普段ゆっくり凹む時間がないので、
それを反省と考えタイムに変え、
未来にエネルギーを注ぐことにしています。
これは日頃から意識してそうしています。
そうしないとすぐに留まってしまいます。
人間って限られた時間を生きているんだなあ、
生きている間に何が出来るんだろう?と
最近よく考えるので
時間は大切に使おうかなと。




最後に大ちゃんからもらってハルちゃんが植えてくれた
球根が咲いた様子をどうぞ。きのういっぺんに咲きました。
ウソみたいにきれいな色で大きな花で驚き中です!


美術手帖7月号






ご報告が遅くなりましたが、BTの今月号(6月15日発売)に
「アール・イマキュレ」や「ダウンズタウン」について、
作品も交えながら6ページにわたって紹介されています。
よろしければご覧下さいませ。

09/06/29

栗ちゃんの結婚式






先日、栗ちゃんの結婚式に参列させていただきました。
この写真でお分かりの通り、栗ちゃん大変身です!
いや、いつもカワイイですけれど、
花嫁姿は格別に可愛かったです。
お人形とはこのことだ!と。
私、栗ちゃんとご主人のノブさんの幸せそうな姿を見て
何回も涙してしまいました。



ノブさんは今はまだ栗ちゃんがボランティアに近い状態で
アトリエを手伝ってくれることを理解してくれ、
さらにアトリエまで応援してくれている希有な人なのです。
ノブさんの理解なくして、
栗ちゃんにアトリエで働いてもらうことは出来ません。
だから、
栗ノブ夫妻(いま命名)は幸せでいて欲しいと、
いつも思っているので、嬉しい結婚式でした。
新郎新婦は式の間中ずーっと笑っていたのに、
来賓は涙涙、という・・・温かい良い式でした。


会場は偶然にも私達が3年前に披露宴をした明日館だったので、
懐かしいひと時でもありました。
自分たちの時は慌ただしくてほとんど記憶がないのですが、
お招きした方々にはこういう風だったんだなあ、
ということが今回知れて良かったです。
皆さんに楽しんでいただけたか、すごーく気になりますよね、結婚式って。

ちなみに私達の披露宴にお招きさせていただいたのは
新郎新婦親族と恩師以外に、
ダウン症の生徒さんと親御さん。
来賓のほとんどはダウン症の人達という
とっても楽しい会でした。
普段、お互いに絵の具まみれの格好をしているので
正装した姿はなかなか見れないですし・・・。


そんなことを思い出しつつ、
人が無条件に幸せな瞬間を共に出来るという事は
本当に幸福だなあと感無量でした。



フランクロイド・ライト建築の明日館での結婚式、
これからの方にはオススメです!



09/06/28

展覧会のこと




「アール・イマキュレ 希望の原理」展へご来場くださったみなさま、
どうもありがとうございました。



おかげ様で9日間の会期を盛況の内に終了することが出来ました。
実際の会場では多くの方から感動の声が寄せられ、
本当に嬉しく思っています。
この白いギャラリーが今回のメイン会場です。
長谷川祐子先生指示のもと、
元は淡いピンクだった壁を学生達とペンキで白く塗り、
窓を覆ったカーテンは服飾の学生が制作してくれました。





こちらはアトリエの生徒達が作ったスリッパ。
その場で好きなものを選んで履いていただきました。
ペアのスリッパでも、右左の絵が違って楽しいです。
ちなみに、アトリエでは普段から手作りスリッパを使っています。





初めて展示した立体作品です。
予想通り、晴子さんの作品に圧倒される方多数!
木を置いたことで、アトリエの雰囲気度もアップしています。


会場でよくご質問を受けたのですが、木を置くアイデアも含め、
今回の会場構成は長谷川祐子さんによるものです。
品種や形を細かくチェックされた選ばれし観葉植物だったのです!
もちろん、本展では作品選定も全てお任せしましたので
アトリエにとっても新鮮な展覧会でした。





ちょっと遡って搬入の日の様子です。
こうして額を展示する高さを測って、
ドリルや金槌で壁に穴をあけて、
金具を埋め込んで、
ようやく、絵が掛かります。
この人たちは自分たちも制作をする院生だったり、
卒業生だったりするので、
ほぼ、大工仕事に近いこの作業を
何日も手伝ってくれたのでした。
交通費もバイト代も出せないという厳しい状況の中で
夜遅くまで本当によくがんばってくれて、
感謝と共に妙な連帯感も生まれたメンバーです。
窓の外は、夜です。



壁に穴を開けたり、穴をパテで埋めたり、
という作業は、引いて見るとこうなっています。
結構大掛かり。
女子も心強いのです。




それにしても、
今回の展覧会はなんかスゴかったです。
こんなに下準備が必要なギャラリーは初めてだったので
最初は正直(ホントにこんな所でやるのか!?)
とたじろぎましたが、
いつも突然海外から指示を出される長谷川先生と、
それに食らいつく研究所+アトリエスタッフ、
そしてそれを支える縁の下の力持ち学生チームがあって
初めて成功させる事ができた展覧会でした。
本来、展覧会準備に掛り切れる人が必要な規模でしたが、
研究所もアトリエも日々の活動がある為、
連日深夜に及んだ準備でもありました。

そんな訳なので、
色々な場面で、多くの皆さんの気持ちに支えられ、
「希望の原理」ということを感じた展覧会でもありました。
次に備えて反省点も多々ありますが、
7割ぐらいは「よかったな」と思えています。

また「思考」や「言語」「解説」を求められる場と、
そんなものを飛び越えて「感覚」を全開にしないと通用しない
ダウン症の人達が待っているアトリエの現場を行き来する日々は、
改めて多くの事を考えさせられました。

そして最終日の一番最後に駆けつけて下さった高木正勝さんと、
その辺りの色々なお話が出来たことは嬉しいことでした。
高木さんとは同じ年ということもあって
社会の中での作品の在り方や役割、という事について、
いつも共通する思いを感じます。

いやはや、無事に終わって何よりです。
アトリエはようやく普段のペースに戻りつつあります。
これからはブログもちゃんと更新します!



09/06/07

VERY今月号に載ってます



今月発売のVERY(182P)で、アトリエの写真と
見学された読者モデルの方の体験談が紹介されています。
読者モデルは先日メイクをしに来て下さった仁田さんです。

09/06/03

Social Concierje のHPで紹介されています










社会貢献活動の広報サポートをしている
NPO ソーシャル コンシェルジュという団体HP上の
「ソーシャル プレーヤーへの10の質問」4月17日の回で
佐藤よし子が10の質問に答えています。
よろしければご覧下さいませ。
ソーシャルコンシェルジュサイト


Photo by Fumika Sato

今月号のセボネ(No.62)に載ってます




「セボネ」って皆さんご存知でしょうか?
私も今回取材を受けるまで知らなかったのですが、
セタガヤ 
ボランティア
ネットワーク
の頭文字をそれぞれ取って、
「セボネ」だそうです。
お電話をいただいた際、
てっきり整体院からだと思って聞いていましたが、
途中で違うことに気が付きました。
ちなみに発行元は 
「社会福祉法人世田谷ボランティア協会」です。
世田谷区の区役所や、図書館の入り口や、
「ま、けっこう色々なところに置いてます」
との編集者のお言葉。
すでにご存知の方も、ご存知のない方も、
読んでいただけたら嬉しいです。
「まちの市民力」というコーナーで紹介されています。

そういえば先日も、
とくしゅう新聞という所から取材申し込みを受けました。
電話に出た栗山さんがとってくれたメモには
「特集新聞」の文字。
「よしこさん、特集新聞さんからお電話です。」
と電話を渡されたものの、
(特集新聞って何!?)
(そもそも、新聞って特集記事なんじゃ?)
とドキドキしながら電話を代わりました。
そして判明!
「徳州会」という系列の病院で発行している
「徳州新聞」のことでした。
なるほど。徳州会ならば聞いた事がありました。
毎週だったか、毎月だったか、
40万部も発行しているとのこと。
結構すごい数ですね・・・。

今回はせっかくなので
展覧会場で取材をお受けする事にしました。
病院にご入院されている方も、通われている方も、
ダウン症の人たちの作品を通して
少しでも元気になっていただければいいな、と思います。