2010/06/01

久々に、聖路加。





今日はいいお天気になりましたね。

6月に入ったというのに、

東京は風がヒンヤリしています。

体調を崩されている方が多い様ですが、

皆さまはお変わりありませんか?




さて、久しぶりに聖路加国際病院へ。

病気ではなくお仕事ですから心配しないで下さいね。

新緑の中を歩くと懐かしの建物が!

小児総合医療センターのある1号館です。

小児科外来の待合室の壁には、

アトリエの作品達が飾られています。



新緑のアプローチを抜けて、本命の本館へ向かいます。

展覧会やシンポジウム、レストランでの展示の為に、

何回もなんかいも通った道です。


ここを歩くたび、

懐かしさと同時に初心に返る思いがします。

5年前にこの病院で行った展覧会は、

私と佐久間くんのクラスの生徒達の作品を

初めて展示した展覧会でもありました。

どういう反応が返ってくるのか、

自分の事のように緊張したのを覚えています。

結果は、患者様だけでなく、

ドクターやナースからも大きな反響があり、

展示は半年間延長されたのでした。

病院という特殊な環境の中での展示は、

普段より色々な部分に気を配らなければいけないので、

スタッフみんなで喜んだ覚えがあります。

また、その時初めてシンポジウムに出る事となり、

それまで頭の中でコッソリ考えていただけの

「ダウンズタウン構想」を初めて人に伝えたり、

細谷亮太先生とのご縁が出来たり、

中沢新一先生との出会いがあったり、

自分の予想以上に思い出深い場所となりました。

仕事を初めて3年目、

とにかくガムシャラな25歳の頃でした。

今もあまり変わりはありませんが・・・。



と、そんな感傷に浸る間もなく、

あっという間に本館に到着です。

さすがは国際病院ですね。

英語で書くと StLuke's です。

ちなみに、「聖路加」を「せいろか」と読んでいた私ですが、

実は「せいるか」です、と教えられたのも5年前。

しかも、展覧会ではCanonに写真パネル制作を

ご協力いただいたのですが、

それまで「キャノン」と思い込んでいた矢先、

「キヤノン」である事をご指摘いただいたのでした。

これまた恥ずかしい思い出です。

しかし、「ヤ」が大きかったとは!




今回は院内レストランでのお仕事です。

レストランにも作品が飾られています。

これは入口脇の暖炉風スペース。

実は上に十字架がある神聖な空間なのですが、

「どーぞどーぞ、ココにも置いちゃってくださいよ!」

と支配人がものすごい笑顔で勧めてくださったので、

お言葉に甘えて恐る恐るの展示。

作品は、ジークーレー版画技術で作ったものです。

アトリエの原画は大きいので、

飾りやすいように少し小さめに出来ています。

今回は壁のペンキを塗り替えた際に一度外した絵を、

支配人と2人で掛け直したのでした。



こちらが5年間絵を預かっていただいたり、

沢山お世話になった手嶋支配人。

実は本日付けでレストランの担当会社が変わる事になり、

シダックスの手嶋さんとお別れなのです。

これはかなり、寂しく、ちょっと不安です。

「この絵はどんなお客様に絶対喜ばれますよ。

 掛けておいた方がいいと思いますよ。俺が保証します。」

と、目の前で次の会社の方に直接交渉してくださり、

引き続き作品を掛けていただける事になったのです。

明るくて、優しくて、オモシロくて、

驚く程フットワークが軽い支配人。

何よりも、いつも相手の立場に立ち、

瞬時に最善の選択を決定するという

「手嶋流仕事ぶり」(今名付けてみました)からは、

多くを学ばせていただきました。

本当に残念ですが、これからは

渋谷東急のビアガーデンにいらっしゃるそうなので、

夏になったら行く約束をしてみました。

お酒、全然飲めないんですけどね。


そんな訳で、引き続きレストラン「エスペランサ」では

アトリエの生徒達の作品が展示されております。

機会がございましたらご覧くださいませ。


手嶋支配人ありがとうございました!





紹介されています。







タイトル/ソーシャル・イノベーション 〜営利と非営利を越えて〜

〜帯文紹介〜
行き詰まる社会を克服し、社会のあり方を根本から変革する
『ソーシャル・イノベーション』という発想のもと、
その担い手としての社会起業家や
社会事業の役割を考える。

編者  /服部篤子 武藤清 澁澤健
出版社 /日本経済評論社
定価  /本体2,400円+税
発行日 /2010年5月20日

第二章「ソーシャル・イノベーションの深度―二つの団体の取り組み」
にて、アトリエの活動が紹介されました。







タイトル/ TOKYO発 奇跡の最終面

〜帯文紹介〜
取材はエキサイティング・ミステリー
野良犬記者が巨大都市TOKYOを探索する。
彼の新聞記事が、お茶の間もマスコミ界も動かした。
「東京新聞最終面」その原点は、野次馬根性である。
珠玉の41本掲載。

著者  /吉岡逸夫
出版社 /燦葉(さんよう)出版
定価  /1,365円(1300円+税)
発行日 /2010年6月10日

2008年11月12日に東京新聞に紹介された
アトリエの記事〜「無垢の感性」集う芸術村〜
が、活動編の中で掲載されています。