2009/11/19

アトリエにお客様いっぱい




昨日の爽やかなお天気もつかの間、
今日も雨で冷えますね。
みなさまお元気ですか?


気づけば11月も半ばを過ぎているせいか、
電話やメールで「年内に一度」というセリフが増えてきました。
年賀状は見て見ぬフリをしてきましたが、
そろそろ虎の事も考えなくては!
早いですねー、1年。




さて、先週の火曜日に見えたのは
NHKエンタープライズの吉川さん。
ふむふむ、と真剣にメモをとられている様子。
この2日前には三重まで展覧会を見に来て下さいました。
こんどの日曜日にもいらっしゃる予定。
お若くて、熱心。




えー、こちらは、かのちゃんです。
お仕事仲間ではないですよ。
木曜日、私の小学生時代の同級生だった
通称ニャンコが遊びに来てくれたのでした。
かのちゃんのお母さん=ニャンコ。
ゆっくり話したのは、
なんと!15年ぶり位だったのですが、
タイムマシンに乗ったかのように
昔話と将来の話に花が咲き、楽しいひと時でした。
ちなみに彼女は作業療法士でもあり、
Down'sTownProjectの話で多いに盛り上がり、
「将来一緒にシゴトする?!」という展開に。
持つべきは親友ですね。
ニャンコ、よろしくー。




そして金曜日も懐かしい人がお泊まり。
彼は共働学舎の井上君。
共働学舎は私が高校の先攻科実習で
1年間お世話になった場所でもあり、
サクマさんが5年間働いていた場所でもあります。

ここを一言で説明するのはちょっと難しいのですが、
共働学舎は北海道に3カ所、信州に2カ所、
東京に事務所を持って農業を中心に、
障害のある人も、ない人も、
支え合って共同生活をしている団体です。
最近では北海道の新得のチーズが有名で、
なにやら色々受賞しています。

井上君とは私もサクマ君も同士のような関係です。
3人は信州の学舎で働いていました。
久しぶりの対面だったので、
お酒を飲みつつ、お互いの組織の将来について
熱く語り合ったのでした。
どこも世代交代が始まっていて、
井上君もいつか責任者という立場が待っている人。
それぞれの道を選んだ3人ですが、
自分たちの世代では
「横のつながりを持ってがんばろー!」
と約束をしました。

人に出来ることって
自然と比べたら本当に僅かだなあ、
と感じる事がいっぱいありますが、
人と人が協力し合った時、
人の力ってすごいな、と思う事もよくあります。
小さな協力の輪が広がって、
それが少しづつ重なっていけば、
大きな優しい輪が出来る気がします。
学舎とアトリエもそんな関係でいたいと思います。



そして今週の火曜日。
五十嵐さんがお見えになりました。
五十嵐さんは2002年に榊原記念病院のお仕事で
ご一緒して以来、アトリエを応援して下さっています。
当時、卒業したてで右も左もわからなかった私を
建設業界の荒波から守ってくれた事、数知れず。
この先もずっと頭が上がらないと思います(笑)
五十嵐さんのお仕事を近くで見ることが出来た2年間は、
今思えばとっても貴重なことでした。
多数の会社が私利私欲の意見をぶつけ合う中で、
Dr、ナース、そして何より患者さんにとって
心地よい空間を実現する、という本来の目的から
一切ブレる事なく、
ぶつかり合う意見の中でいい部分を抽出し、
全く新しい形を創り出していく、
そんな五十嵐さんのしなやかな姿勢から、
多くのことを学ばせていただきました。
可愛らしい見た目からは想像のつかない
バイタリティ溢れる方ですが、
その根底には人やモノに対する愛、がある気がします。

さてさて、
こんな懐かしい方達との再会Weekでした。
重なるものですね。

最近ふと、よく、思う事のひとつに
人って自分の為には大して頑張れないけれど、
愛する人の為となると頑張れるものだなあ、と。
私の場合、ダウン症の人たち、
その周囲にいる方たち、そして、
日頃アトリエの活動を応援して下さっている
たくさんの方の存在があってこそ頑張れていると
つくづく感じます。

そう考えると、
人が人に与えるものって、
小さいようで大きいものです。
今アトリエに見学に来ている大学生達に、
私たちが何を伝えられるのか、
模索する日々でもあります。
学生達は卒論の〆切が近づき、焦り気味ですが、
自分の学んだ事を素直に表現出来たら、
どれもきっと素敵な作品になると確信しています。
みんないい子達なので。
4年生のみんな、がんばってね。
アトリエから天使が応援してるぜー。

2009/11/14

志摩の日々






ぐんと寒くなってきた東京です。
皆さま、風邪などひかれていませんか?
アトリエのみんなはおかげ様で、無事です。


さて、志摩での展覧会が無事に終了いたしました。
遠くからも、近くからも、
ご来場くださった皆さまありがとうございました。
最初の展覧会を行って以来、18年ぶりの会場となった
「ギャラリーボナール」での展覧会に私も応援に行ってきました。
予定外のギャラリートークに引っ張り出されたりしましたが、
多くのお客様にお会いすることが出来て嬉しかったです。
大きな会場とはひと味違った、
穏やかな空気の流れる素敵な展覧会となりました。


来年、設立20周年を迎えるアトリエ・エレマン・プレザンの
ひとつの節目を迎えたような気がしています。



さてさて、突然ですが、この人は私のおばあちゃんです。
近くなので展覧会を見に来てくれました。
今、83歳位だと思います。
孫達のアイドルなので、
みんなから「グランママ」と呼ばれています。
急いでいる時は「グラ!」です。
グラはいつも適切なアドバイスをくれるので、
頼りにしている自慢のおばあちゃんなのです。
グランママの優しくて元気な瞳で
「ケ・セラセラ!(なるようになる!)」
と言われると、
まるでおまじないにかかったように元気になるので
とっても不思議。



こちらは絵の具のターンテーブルです。
ぐるぐると回しながら、みんなで仲良く使います。
展覧会に行ったのに、なぜこの写真を?!
と言いますと、
展覧会と同時に日々の教室もあったから、です。
ギャラリーから戻って夜は教室をしたり、
お昼の教室を終えてから車を飛ばして
ギャラリートークへ出演したり、
というハードスケジュールな4日間でした。
でも久しぶりに三重メンバー達の制作に立ち会えて
やっぱり、とっても楽しかったです。



こちらはコウジ君。
絵を描き終えて、彼がおむすびを握る仕草をすると、
敬子さんが音もなく立ち去り、
母屋でおむすびを握って持って来て、
コウジ君が「おいしい!おいしい!」と食べる。
この静かなサイクルはまだまだ健在です。
15年前から変わりません。



オシャレで恋多きナナちゃん。
「よしこちゃ〜ん。将来一緒に仕事しようよ〜!」
「私と姉妹になろうよ〜。」
「ショッピングしようよ〜。」
といつも色々お誘いしてくれます。



サトシくんはなんと愛知県から通ってくれています。
お父さん、お母さん、いつも運転ご苦労さまです。
本人は疲れを見せることなく、
どんどん力強い作品を描きます。



大きくなったナツキちゃん。
りんごジュースを飲みながら、
作品をどんどん生み出していく姿は
かなりカッコいいです。



将来の夢は「社長!」というヤッ君。
その為かいつも低姿勢、お辞儀をしながら
「どーもどーも、お世話になってます〜」が口癖です。
今回は「よしこちゃんの為に、よしこちゃんの為に・・・」
と呟きながらクリスマスの絵を描いてくれました。
社長、ありがとう!



そしてそして、大御所ケンちゃん。
三重のアトリエはケンちゃんのお母さんから
お願いされたことがきっかけで始まりました。



描き終えると手を洗い、おやつを食べ、
マンガを読む、というのがケンちゃんリズム。
シャイボーイなのでお喋りはしません。
ケンちゃんとみんなは目で会話をする大人のカンケイ。
周りの空気がとってもゆっくりになります。



ところが!
おっとりケンちゃん、猫のリリーにペース崩されし!



でもよく見ると喜んでる!



お互い、適度な距離感を見つけました。
この後、この状態でケンちゃんはいつも通り
「サンデー」を読み始めました。


志摩のアトリエの空気が
皆さんにうまく伝わっているといいなと思いつつ。
今回ご紹介したのはメンバーの半分です。
あとの4人は私に撮る余裕がなく・・・
また次回のご報告を楽しみにしていてくださいね。

2009/11/13

アール・イマキュレ展in三重のご報告



「アール・イマキュレ」展を終了して


         佐藤 肇  敬子

18年ぶりに志摩・ギャラリーボナールでの
アトリエ・エレマン・プレザンの展覧会は
盛況のうちに11月8日に無事終了いたしました。
足を運んでくださった皆さま、
そしてご協力いただいた皆さま、
たいへんありがとうございました。
18年の間に大きく成長し、地元で
「アール・イマキュレ」を発信することができ、感慨一入です。
今回は大阪、京都、奈良、愛知、静岡、東京から、
三重でも遠方の北勢方面や松阪から、
全国誌「いきいき」を見てお越しくださった方も
多くいらっしゃいました。
作家のみなさんの関係の方々もたくさんおいでになり、
皆作品の立派さ、明るさにびっくりされていました。
共同制作作品では調和のとれた美しさに圧倒されていらっしゃいました。
美術の専門の人は感動し、賞賛されていました。
会場では18年間のアトリエ・エレマン・プレザンの歴史に沿って
資料をテーブルに展示いたしました。
多くの方々が座りながらゆっくりと資料に目を通されていました。
遠方のお客さまは1時間以上ゆっくり見てくださる方も多かったです。
お孫さんや甥 姪ごさんなど
血縁や周囲にダウン症の方をお持ちの方が多く、
切実な問題を多く抱えてらっしゃる方が多いのにびっくりいたしました。 
多くの方が眼をうるませ、
「来てよかった」「見てよかった」
とおっしゃって帰られました。
アトリエ・エレマン・プレザンの経験をお話することで
少しでも気持ちが楽になり
理解が深まる役にたてればと思いました。
志摩と東京だけでなく、ますますあちらこちらに 
自分の心を自由に表現できる場が必要であることを感じます。
だれもが自分の得意なことで楽しく暮らしていけますように 
これからも続けて参りたいと思います。

これからもよろしくお願いいたします。 

「アール・イマキュレ」展
日時:2009年10月30日―11月8日
会場:三重県志摩市鵜方3127-2 ギャラリー ボナール
芳名帖記載者308名


〜会場の様子〜







2009/11/02

江ノ島水族館

急に寒くなってきましたね。
みなさまはお変わりありませんか?



今日は水族館へ遠足だったアトリエです。
寒さなんて何のその、イルカの為にえんやこら、です。



「これ、石か?」と言いつつ
シャッターを切るユウスケ君。
確かに似てるけど・・・
きっとそれは、アザラシ!



「やったー!ミートボールルル〜」
待ちに待ったお弁当の時間です。



イルカを見ながらのお昼に大興奮!
すっかり様子がおかしい2人・・・。



こちらはイルカなんか見ている場合じゃありません。
目の前には大好物のうどんがあるのです!



おむすびを大事に大事に持って
「いただきまーす!」



大ちゃんとお昼ごはんを食べるのは久しぶりのこと。
みんなの食欲にしばし呆然。



「お母さ〜ん!おいし〜!ありがと〜!」



ジュースを買ってみたシンちゃん。
「これ、うまいよ〜。一口飲んでいいよ〜。」
「ありがとう。うわ!甘!なんだこりゃ〜!」



館内が暗くて撮れなかったので、
あっという間に帰りの写真ですが。
最後まで元気な今日のメンバーをご紹介。
アキさん+学生ゆりあ。



ユウスケ君+スタッフサクマ。



ハルコさん+学生赤ネエさん。



大ちゃん+学生イサ。



アッちゃん+千葉大OBの鈴木ちゃん。



シンちゃん+スタッフ栗ちゃん。





水族館から出ると、
空が金色に輝いて、カッコいい景色が出迎えてくれました。





思わず「きれ〜い!!!」とみんなで駆け寄って撮った1枚。
なので、逆光です。
しかし!ユウちゃんと鈴木ちゃんが・・・いない!



ということで、全員集合してもう1枚。


写真を撮って「さあ帰ろう!」としたその時、
シンちゃんが空に向かって大声で叫びました。
「ナゴヒレ〜(アトリエ〜)!ばんざーい!」
みんなもつられて「うわーい!」
なんだか分からないけど、感動しちゃいました。
空と海とみんなの楽しい!嬉しい!という気持ちが
溶け合って、ひとつになったような、
そんな温かい瞬間でした。


とにもかくにも、怪我も事故もなく、
全員が無事おうちに到着した事を確認して
ようやく一安心。
私はみんなを見るのに精一杯だったので
魚を見た記憶はほとんどありませんが(笑)
魚やイルカやくらげを見て喜んでいたみんなの表情は
たくさん覚えています。


一日お供をしてくれた学生の皆さん、
ありがとうございました!!
今夜はゆっくり休んでね〜。

2009/11/01

写真がない!



なんだか冷たい雨が降ってきましたね〜。
皆さんお元気でお過ごしでしょうか?
あしたアトリエでは秋の遠足を予定しているので
ちょいとお天気が気になります。
行き先は江ノ島水族館です!

さてさて、タイトルのご説明を。
なんと、先週ノートパソコンが壊れ、
ここ2、3ヶ月の写真が全部ぶっ飛んでしまったのです・・・。
写真以外にも結構色々無くなってしまったのですが、
すごく大切なものは無事なので(たぶん)
大そうじをしたんだ、と強引に思う事にしました。
修理後スッカラカンになって戻って来たPCを見たら
ショックなんだろうなーと思いつつ。

とりあえず、今どれほど写真ストックがないかは、
この写真↑を見てすでにお察ししていただけたかと。
えーと、「トンカチ」です。
何年か前、
IBM豊洲支社へ絵を常設設置した際に清水建設のおじさんが持っていた、
スグレ物のトンカチです。
ただ、どう優れていたのかが思い出せず。
「こんなものが楽しいなら本社の工場に来ます?
  あなた若い女の子なのに変わってますねぇ!」
と、おじさんと盛り上がった一品でもあります。
日の目を見ていない写真なので、ぜひ。



これは先週のまだカメラに入っていた無事な写真。
バトミントンをして眠たくなってしまった3人・・・。
入り乱れております。



姉妹のようなアキちゃん、あっちゃん。
洋服もボーダー×ボーダーですねー。
太陽に照らされてすごく可愛かった瞬間。



アトリエでは有名な話ですが、
ハルコさんはリラックスのプロです。
笑い疲れてお昼寝、ということもしばしば。
みんなもつられて大笑いの渦になります。
こういう、制作と制作の間の何気ないひと時に見る
みんなの幸せそうな笑顔を見ていると
涙が出そうに嬉しくなる事があります。
アトリエやってて良かったなあと
心底思える瞬間でもあります。
大変な時ほど、みんなの笑顔に支えられます。



そしてこれは昨日の夜、
多摩美生の新井ちゃんがくれた花束です。
「ブログをみて入院して退院したって知って!」
と、わざわざバイト帰りに寄ってくれました。
退院して1ヶ月経ったので
おかげ様ですっかり元気です。
でも花束はいつもらっても嬉しい!
元気になる色をコーディネートしてくれたらしいです。



新井ちゃん。



一緒に来てくれたエクセルこと西澤ちゃん。

2人とも4年生なので
卒論や就活に追われ疲れ気味のようなので
ひとまず一緒に夜ごはん。
昨日の佐藤家のメニューは
里芋とイカの煮物、揚げ出し豆腐、水菜のサラダでした。
完全無農薬の中田農園のお野菜は
安心して食べてもらえるので作る方も嬉しいです。
身も心も元気になるお野菜をいっぱい食べて、
悩み風のお話もたくさんして、
2人はご機嫌で帰って行きました。


めでたし、めでたし。


皆さんも体に美味しいものを食べて下さいね〜。