2008/12/30

冬休み〜



冬休みになりました。
写真はだーれもいなくなったアトリエ。
いなくなると寂しいものですね。

アトリエのそばの商店街の旗は一斉に
「寿」になり、おめでたい感じです。
(ちなみに昨日までは歳末)
お惣菜屋さんの壁には
「今日からおせち料理に専念させていただきます。」
と張り紙が貼られています。並々ならぬ気合いです。
ジルーはここを通るたびから揚げのはしっこを
食べさせてもらえることを覚えてしまい
たとえシャッターが閉まっていても
1回お座りしてから帰るようになりました。
エサをあげてないみたいで、恥ずかしいです・・・。

さて、アトリエもパタッと電話が鳴らなくなり、
いよいよ周りの人々も冬休みに入った気配がします。
やっぱりみんなと同じ時期に休めるって嬉しいです。

ふだん私達は土〜水曜までアトリエ、
木、金は「外部の方とのお仕事用の日」にしている為、
今日は電話もメールもお休み!とか、
ちゃんとしたお休みってなかなか取れない生活です。
なので、みんながお休みになるお盆とお正月は
やっぱりホッとします。

そんな訳でアトリエも下記期間は冬休みです。
12月30日(火)〜1月9日(金)

関係者の皆さま、よろしくお願いします。
それまでにどーしても!とお急ぎの方は、
志摩アトリエまでご連絡ください。
メールは毎日ちゃんと見ています。
志摩アトリエ  TEL/FAX 0599-72-3799


今年、ご支援下さった関係者の皆さま、
新聞等をご覧になって応援の電話を下さった方々、
本当にありがとうございました。
心から感謝申し上げます。

皆さまどうぞ良いお年をお迎え下さいませ!

2008/12/24

クリスマス+大掃除


大そうじの季節ですねー。
この後おやつが待っているので
みんな張り切って窓ふきです。
それにしてもかなり楽しそう・・・。



そうじが終わるとみんななにやら真剣。
何をしているのかというと



家を建てていました!
今日のおやつはおかしの家、なのです。
クッキーで出来た壁や屋根、煙突などを組み立てて、
屋根が落っこちない様に押さえて・・・



で、できたーーー!!
ここまで約1時間、おなかはペコペコです。
あまりにすごい勢いで食べたので、
食べている写真は、ありません。

気配を察知したジルーも
「いただきます」のポーズ。
いも虫ではありません。



そしてアトリエには嬉しいプレゼントが続々!
クリスマスっぽい雰囲気になって来ました。
Lush Japanさまより冬季限定せっけんが届きました。
嬉しいです〜。
これからアトリエのみなさんにお配りしますね。
椎木さん、ありがとうございます!



そしてこちらは出版社のポプラ社さまより
束見本(中はまだ印刷されていない本の試作品)を
たーくさん送っていただきました。
編集部大そうじの時、いつも送って下さるのです。
アトリエでは大活躍なのでいつもとっても助かっています。
村地さん、ありがとうございます!



そしてそして、
先日掲載していただいた読売新聞さまより
今回特別に、取材の時の写真を送っていただきました。
アトリエで制作するみんなの姿がかっこよく写っています。
アルバムにまとめるのが楽しみです。
小林さん、ありがとうございます!

今年も多くの関係者の方に支えられてのアトリエです。
感謝、という言葉じゃ足りないな、といつも思っています。
いつもありがとうございます。

今年のプレ・ダウンズタウンの教室は今日から冬休みです。
絵のクラスは28日までなので、私達はもうひとがんばり。

みなさまよいクリスマスを!

2008/12/18

この頃のアトリエ




うーん!やっぱり12月は忙しいですねー。
時間に追いかけられている感じです。
いろいろな〆切を来週に控えつつ・・・
キブン転換にリンゴのコンポートを作ってみました。
台所で思いっきりお料理をすると
なぜか頭の中がスッキリしてくるんですねー。

さて、今月はいろいろなお客様にまみれて
三重から肇さんと敬子さんもやって来たのでした。
この頃のアトリエの様子をご紹介しますね。

見学生の宮浦クンは
「アトリエに来たらたまたまお2人が!ラッキー!」
と熱心に話をして帰り、



今月2歳を迎えるジルーは
「激しい毛の入れ替わり対策」として
ついに洋服を着せられ
みんなから「オジさん」と呼ばれたり

教室は女子による恋話で盛り上がっていたり、
しています。


そんな光景を横目にしつつ、
生徒全員が同時に話しかけてこようとも、
ハルちゃんにこっそり写真を撮られようとも、
スタッフ栗ちゃんは今日もがんばってくれています。
お疲れさまです!

2008/12/14

美大生の感想 

プレ・ダウンズタウンに最近熱心に通っている
多摩美生のアカ姉さんが感想を送ってくれました。
いい感想なのでご紹介しようと思います。
アカ姉さんは本当はアカミネさんですが、
ややこしいのでアトリエのみんなから
「アカ姉さん」と呼ばれています。

いろいろ感じ取ってくれて、嬉しいです。
学生達が成長していくのを見ていると
受け入れて良かったなーと思います。
では感想(長かったので一部抜粋)をどうぞ!

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プレ・ダウンズタウンの感想     byアカ姉さん


プレ・ダウンズタウンに行くと、
帰り道、駅までの商店街の道が、お風呂上りみたいな
ほっこりほんわかした気持ちでゆらゆらと歩けます。
いつも、すごく幸せな、いい気分になれます。


土日に行われている絵のクラスは、
アトリエの中の空気に「ぎゅっ」としたかんじがある。
わたしも「なんだかすごいぞ、どんどんいい絵ができていくな。
次は何が出てくるんだろう?」という
わくわくどきどき感を味わいながら見学します。
そしてできあがった作品も
「ぎゅっ」って集中した素晴らしさがある。

プレは、そういった「いい意味での緊張感」があるかんじとは
またちょっと違っていて、自分もみんなに溶け込んで生活する、
といったかんじです。
ダウン症の人たちは、息をしたり、ごはんを食べたり、
お風呂に入ったりする延長として、なにかを創作している。
まさに「生活」の延長線上として、
なにかを作ったり描いたりしている。
それはとても自然な姿にみえます。
わたしはその横で、見学しています。
そのときわたしの全身の筋肉はゆるんでいて、
心もゆるんでいる。

プレの好きなところは、
お昼をみんなで一緒に食べるところです。
食べてるときの会話もすっごくたのしくて、
いつも笑いが絶えません。
プレに来ると「生活」という言葉のことを思います。
「生活」ってなんていい言葉なのだろう。
みんなでごはんを食べるとおいしいし、
ダウン症の人たちは、ごはんを食べたりすることと同列に
ごく自然に「作る」っていうことがある感じを受けます。

本当に、アトリエに来ると
「今日も1日たのしかった〜」という気持ちで、
あったかいお布団で幸せに眠れるのです。
安心して眠れる、というのは本当にすてきなことですが、
こんなにすてきな気持ちに、
ダウン症の人は普通にさせてくれます。

「こういうことなんだよ」っていうのを、
さらっとおしえてくれるので、わたしはいつも元気になれます。
友達をつれてきたくなるのは、
この、ダウンの持っている力を、知ってほしい!と思うからです。
本当は、わたしの友達たちだけでなく、
たくさんたくさんの人に知ってほしいといつも思っています。
ダウンズ・タウンを、はやく実現させたいなぁ
という思いは強まるばかりです。
プレダウンズ・タウンは、その名の通り、
ダウンズ・タウンへの一歩が始まったところだと感じます。
「ほんと、あのひとたちに会うと元気になるんだよー!」と、
いろんな人に言いたいです。

いろいろなお客さま


きょうは寒かったですね。
外の冷気とアトリエのみんなの熱気で
ガラス窓がぼんやりして、
外の景色がやけに輝いて見えた1日でした。

きょうは午前中に
出版社の社長さんファミリーと某テレビ局のディレクターさんが
アトリエ見学にいらっしゃいました。
ダウン症の方の作品を通して共感出来たとき
夢はぐんぐん膨らんで、企画は盛り上がります。
今日はそんな予感がした出会いでした。
嬉しいです。

午後はアートセラピーもされている画家の方が見えました。
その方はこんな感想を仰って帰られました。
「このアトリエの現場では
 全てがバランスよく循環しているんですね。
 ダウン症の人たち、スタッフ、そこにいる学生たち、
 みんながいいものを与え合ったり、譲り合っている、
 そんな風に見えました。
 そしてよしこさん達が
 まるで何もしていないようにふるまいながら、
 しっかり見守っているという姿勢でいるのは、
 とても強い確信を持たれているからなのですね。
 迷いがないから出来ることなんですね。」

私はダウンズタウンのテーマにも
「循環」ということをずっと思っているので
今のアトリエが、ひとまず気配だけでも
「循環な感じ」を漂わせられているのであれば、
ちょっと嬉しいです。
やっぱり、何事もぐるぐると繋がっていますしね。
どこかで滞るのって
なんか不自然な感じがします。
渋滞とか、やですしね。
そして私たちのスタンスに関しても
よーく見ておられるなあ、と驚きました。
大当たりです。

そうそう、
きのうは写真家の中平卓馬さんがお越しになりました。
中平さんとアトリエのみんなが笑い合っている瞬間、
まるで映画のワンシーンのように美しいシーンが
何度もあってかなり感動しました。
ちょうど西日が射している中で
みんなの弾けそうな笑顔と、
中平さんのくしゃくしゃになった笑顔、
とってもいい雰囲気の教室になりました。
ちなみに中平さんは70歳だそうです。
70歳の方のくしゃくしゃ笑顔、いいです。

引越して以来、お客様続きのアトリエです。
いろいろな方が交差する中心には
ダウン症の人たちの作品あり、
おもしろトークあり、
お客さまも一体となったみんなの笑い声があります。

毎日、即興の音楽のようです。

2008/12/12

メディア情報



12月14日(日)読売新聞「東京ホットプレイス」欄で
アトリエの写真を中心に、「ダウンズタウン」の記事が掲載されます。
ぜひぜひご覧下さいませ!

2008/12/01

北海道の報告 その1



北海道から戻ると12月に!
そう、なんだか師走モードに突入しております。
日々のアトリエと平行して、来年に向けて
5、6個、いや、もっとかな?
なんだか色々なプロジェクトが同時進行しておりまして、
打ち合わせの嵐です。

さて、ようやく北海道視察のご報告その1です。
今回の目的は大きく2つありました。
ひとつは「浦河べてるの家」もうひとつは
「二風谷アイヌ資料館」の見学。
スケジュールの都合で、
北海道へ着いてまず訪れたのはアイヌ資料館。

静かな会場に展示された膨大な民具の数々からは
アイヌ民族の智慧、誇り、過去の歴史、現在を
圧倒的に感じることができました。
そして「文化」とはこういうことなんだ、と
深く納得させられました。
改めて、萱野茂さんの残された
アイヌ文化継承の仕事の意味を感じ取れた気がします。

私はダウン症の人達には「文化」がある、と
インタビューの機会などで人に伝えていますが、
作品を通して、文化、精神、を感じられるような
展示構成の為に非常に参考になった会場でした。
ダウンズタウンの中にミュージアムを作ったらこうしよう!
というヒントがたくさんありました。

そしてその日の内に二風谷から浦河へ移動。
その距離150㎞。バスやら電車を乗り継いで4時間。
写真は移動中の車窓からです。雨が降ってキレイです。



そしてついに浦河駅に到着!
もちろん無人です。しかも街灯が、ない。
北海道の闇はスゴいです。真っ暗、というか真っ黒。
しばし呆然とした後、線路の反対側に目を凝らすと・・・
遠くに灯りを発見!
暗闇の中で線路に落ちない様に気をつけながら
駅の陸橋を渡ります。完全に、肝試しです。
ビジネスホテルに無事辿り着いた時には、
なぜか達成感がありました。

翌日はべてるの家の見学へ。
9時15分から「金曜ミーティング」へ参加したり、
いろいろと見せていただいた報告と感想は、
次回 北海道の報告その2 で書くことにします。
「べてるの家」について書くことはなかなか難しいのです。
もう少し、考えてからにします。


さて、明日はアトリエに某カメラマンがお越しになります!
ずっとお目にかかりたかった方なので、楽しみです。