2014/04/25

風の街

みなさんおはようございます。
なんだか冴えた写真がなくてスミマセン。
これ何ですかね、アロエみたいなサボテンみたいな、
この辺りで割とよく見る植物であります。
高さは1m位あって結構な迫力。

志摩アトリエのある「とも山」エリアは
英虞湾に面しているので、風が少なく緑もいっぱい。
奥まっていて人里離れている為、とっても静かで、
リゾート地としては持ってこいな場所です。

それに比べて私が住んでいる「波切(なきり)」エリアは外海に面した漁師町。
ちょっと荒々しい地域ですが人々は皆人情味に溢れています。
風が強くて海が時化ている日は、町中が霧に包まれたようになります。

どちらも観光客の多い場所ですが、
車で10分の距離でも随分雰囲気が違うなーと、
最近引越して来たばかりの菊ちゃんを色々案内しながら
再発見する日々です。
近くには和具とか御座とか片田とか色々な場所がありますが、
それぞれに固有の文化が残っていて面白い地域です。
そんな波切は、遊びに来た人からかなりの確率で「沖縄っぽい」と言われます。
変な色のコンクリートの家が多いからだね、と思っていたのですが、
「それもあるけど人が超ユルい。」とのご指摘。
そうですかね?
ちなみに壁には塩害対策も兼ねて、船舶用の塗料を塗る家多し。
これがピンクやら黄色やら水色やら、
キッチュな家がいっぱい立ち並ぶ理由であります。
写真の家は淡いグリーンですねー。
もちろん我が家も例に漏れず、ピンク。笑
瓦や木造は台風の被害が大きいので
今は海際の家はみんなコンクリートになりました。
ちょっと味気ないけど、これも文化と言えば文化です。

さて、今日はこれから久しぶりに絵を描かねば。
夏の展覧会では「ダウンズタウンプロジェクト」についてもご紹介したいと、
中原学芸員から有難いご提案をいただきまして、
つきましてはダウンズタウンの絵を下さい、とのこと。
確か、GW頃までに、と言われていた事を思い出しました。
セーフ・・・。

では アトリエへ。

皆さまよい1日を〜。

2014/04/23

筍ミーティング


おはようございます。

いやー筍ですね。
筍が旬ですねって書こうとして、
筍と旬って似てるなって思いました。

昨日三重のクラスの高木さんから
「よしこちゃーん、筍いらん?」
とお電話をいただいて
「いります!」
と即答したら
「野村さんがいっぱい掘ってきて〜5本位持ってってね〜」
と・・・。
野村さん、ご馳走さまです!
でも、ちょっと掘り過ぎなんじゃ・・・。
これ、写真だとあんまり分からないんですけど、すごい大きいんですよ。
で、すごい大きい筍5本を抱えて思い付く限りの親戚や知り合いに
「筍持ってる?」
と電話して回ったんですけど、全員、
「うちも筍いっぱいある・・・」
との答え。
ま、旬ですからね!

そんな訳で本日は急きょ午前中は筍のアク抜きしつつお仕事です。
今、菊ちゃんは唐辛子を買いに行ってくれています。
その間にブログ更新しております。
どんな1日のスタートなんだ・・・。
そうそう、いつもアトリエをご支援下さっていて、
いま菊ちゃんの畑の師匠をして下さっている山田先生(私の恩師)
からはスナップエンドウが届きました。
色々な所から食料が届いて、ありがたい春であります。
お昼ごはんは筍料理とエンドウに決定です。

最近考える事、やる事が多過ぎて頭が煮えそうなので、
久しぶりに晴れたことだし、
午後は海でミーティングする事にしました。笑
いや、あの、むしろやる気は満々なんですけどね・・・。

皆さんも春の美味しいもの、楽しまれてくださいなー。


2014/04/22

人を育てるって大変〜


 みなさんこんにちは〜。
まさかの連日更新であります。

2日続いた土砂降りがようやく上がったので、
洗濯物干しまくったら曇ってきてガックシ中です。
オネショ布団まで干したのに・・・。

さてさて4月もあっという間に後半ですね。
新しい生活に少しづつ慣れたり、疲れが出て来たりする頃ですが、
皆さんはいかがでしょうか?
我が家も「悠太新しい保育園に戸惑うの巻」にて
ここ2週間は親子共々オロオロしておりましたが、
やっと先生の名前を覚え、新しいお友達の名前も覚え、
園庭が狭くなった事にも納得した様子。
ホッ。
でもまだお迎えは早め、な日々です。

そういえばさっき、5月の献立表の提出を忘れてて、
保育園の先生に叱られて帰ってきました・・・。
        
これですねー。
アレルギーッ子は給食に使われる原材料付き献立をもらい、
NGな物全てにチェックをして前もって提出するのですが、
1ヶ月分まとめてなので、これが結構な手間なのであります。
それでも、
春から給食センターが変わり、
あらかじめ表の中で色付けされていて、助かっています。

大体悠太が寝た後にするので、眠くてウッカリ見落とした!
というヒヤッとする経験が減りました。
とは言え、我が家は5大アレルゲン+大豆、鳥系もダメなので
コンソメとか鶏ガラスープとか、大豆油のツナ、とか、
チェックにはまだまだ気を抜けません。
ちなみに去年はこれでした。
交換ノート式です。
毎朝、面倒を掛けてすみませんという気持ちで書く作業や、
時に給食の先生から心ない言葉を書かれることもなくなり、
私のストレスも随分と減りました。

こうして自分で子育てを経験してみると、
今までは想像だった保護者のみなさんのお気持ちや状況が
リアルに感じられるようになり、少し視野が広がった気がしています。
子供が喜んで通う場がある事がこんなに嬉しくて、有難いなんて、
よくお母様方から声を掛けて頂いていましたが、
産んで初めて実感が伴った感じです。
これまでダウン症の人たちが喜ぶ事に集中して来ましたが、
結果的にそれが保護者やご家族の方達の喜びや安心にも繋がるんだ、
という事も、つくづく感じています。

この春アトリエのスタッフや体制が変わって、
アトリエに通われている保護者の方の中には
不安を持たれている方もいらっしゃると思います。
皆さんのお気持ちを受け止めるのは大変だろうな、
という事は去年から想像、予想をしつつ、
それでも月の後半を若手スタッフ+菅野さんに任せる形に
踏み切ったのには色々な理由がありますが、
1番はみんなの将来に向けて1日も早く動き出したい、という思い、
そして2番目はスタッフを育成したい、しなくては、という現状からです。

私自身がそうでしたが、父のクラスを手伝っている時と、
自分のクラスを立ち上げた時では当然ながら意識が全然違い、
毎回アトリエの度に緊張で胃が飛び出しそうだった事を覚えています。
絶対休めない、というだけでも当時はかなりのプレッシャーでしたが、
さらに皆さんが時間とお金を掛けて通って下さる事が、
22歳の私には冷汗が出るほどのプレッシャーでした。
それは今も私と佐久間の中ですごく大事にしている部分です。
都内や都内近郊の土、日で混み合う電車を乗り継いで、
大切な休日をアトリエに充ててくださること、
ダウン症の人達にとっても、
普段忙しく働いているお父さんお母さんにとっても、
それがどれだけエネルギーを使う事か、毎回頭が下がる思いです。
アトリエを始めた当時、
まだ小さいダウン症のお子さんを連れて、
群馬県の奥の方からご家族総出で泊まりがけで通って下さった方がいました。
そんな熱心な方の存在に背中を押されて、毎回無我夢中でした。
これは長野の共働学舎にいた頃も同じでした。
誰も教えてくれず、ギリギリまで誰も責任を取ってくれない状況で、
人の命を預かるという状況に立たされた時、
人は文字通り必死に目の前の相手と向き合うしかありません。
相手に育ててもらう以外ないのかも知れないと思います。
人を育てる為にはそういう状況や環境を
安全策を張りつつ意図的に作らなければいけないのかも、
とここ数年サクマと話していたのでした。

今まで色々なスタッフやスタッフ希望の人達と関わってきましたが、
正直、私達が納得のいく現場スタッフを育てる事は出来ませんでした。
なんでだろう、なんでだろう、お給料が安いから?だよね、やっぱり?
じゃスタッフの為に出稼ぎしないとね、
いやでも待てよ、オレ学舎で月2万で働いてたよ、自由時間ゼロ。
じゃ何が違うんだろ、気合い?
とかぐるぐると模索していて、やっと気付いた事がありました。

ま、薄々感じてはいたのですが、
そもそも私達なんかが育てようと思っていたから育たないんだ、って事です。
私達がそうであったように、
アトリエのスタッフはダウン症の人たちから教わらなくてはいけません。
彼らの心に寄添った時に初めて見えて来る豊かな世界、
そこを守りたい、伝えたい、と自分が心から思える経験を
どれだけ多く出来るか、それに尽きるんじゃなかろうかと。


その為には彼らと密に過ごす瞬間を沢山作らなくてはいけません。
スタッフは誰かに頼りたくても頼れない状況の中で相手と真剣に向き合い、
深い信頼関係が生まれるという経験、体験を沢山重ねてほしいと思います。
東京アトリエを初めてイサに任せる日の前日、サクマ親父は三重で
「あー緊張して吐きそう・・・自分でやった方がどんだけ気が楽か・・・」
と1日どんよりしてました。笑
心配とはまた違う、なんだか変な気持ちですが、この大胆な方法によって、
ついに人材育成成功!自分達は何もしてないけど!
と近々思える事を期待しています。

そして私達は、これまで現場で見て来たこと、感じてきた事、
また外で感じてきた彼らに対する無理解な扱いを、
見なかった事には出来ません。
半ば彼ら自身から出て来た「ダウンズタウン」プロジェクトを
実際になんとか形にしたいと思っています。
その為には、今、三重で舵きりが出来る人が必要です。
私はまだ体半分を2歳児に取られていて、
責任のある仕事を担当出来ない状況なので、
月の半分、東京からサクマ親父を拝借する事にしました。
ただし、少しでもダウン症の人たちにとって負荷が掛かる事があれば、
いつでも東京へ戻れる体制にしています。

これまで以上に、
多くの方のご理解とご協力を得なくては成り立たない状況ですが、
全体的には良い方向に向かっていると思っています。
これから三重という土地で一歩でも夢に近付く為、
三重と東京の保護者の皆さまのお力を借りながら
子供達の将来の場を作っていきたいと思います。


保護者の皆さまはアトリエの事で心配ごと、
ご不安があれば、いつでもご遠慮なく仰ってくださいね。

2014/04/21

展覧会の特設サイト

しとしと春雨の志摩です。
みなさんの所はいかがでしょうか。
朝晩は寒さが戻ってまだまだ油断なりません。

さて、
夏の展覧会の特設サイトがオープン致しました。

楽園として芸術展 特設サイト

ちょっと覗いてびっくり。
おおお〜意外とちゃんとしてらっしゃる〜。
学芸員の気合いみたいなのがうっすら感じられる〜。
そんなサイトになってます。

カウントダウンは焦るので見ない様にしようと思っても
目につくという仕組みであります。
うう・・・。

では みなさまよい1週間を。
今朝も駄菓子屋に菊ちゃんがやってきてくれて、
いろんな事やっております。






2014/04/17

ここ1ヶ月のダイジェスト版

皆さまこんにちは〜。
海、キラキラの志摩半島です。
ワカメからひじきの季節となりました。

えーと、先日のブログ中途半端にて大変失礼致しました。
今日は気を取り直して!と行きたい所なのですが、
この春から新しい保育園に変わった息子グズリまくりの毎日。
通っていた保育園が閉所しちゃったので仕方ないのですが、
同じ具合にみんなが泣いているので、
むしろ先生方が大変だろうなぁと心配しとります。
今朝も大乱闘の末送り出し、
「今日はお迎えを早めにお願いします・・・。」
と言われちゃって大慌て中です。
延長保育の効果、今のところ無し。
3時半にお迎えってバッタバタです。
あ!布団も取り込まなくちゃ!とか思いつつ、書きますー。
それにしてもアトリエのお庭はお花が見頃。
新緑も一気に芽吹き出して、淡いグリーンに包まれています。
遊びに見える方にはオススメの季節です。
で、遊びに来ました。
奥の方に座っている女子達は梨ちゃん親子です。
梨ちゃんは元多摩美っ子。
東京アトリエに見学に来ていた頃から何年経ったでしょうか。
いまや一児の母となり、逞しくなって新登場。
去年の夏合宿でも大活躍してくれました。
なんだか移住を視野に入れているような、入れていないような。
どーなるか全然分からないですけど、
周辺が賑やかになって来るのは嬉しいこってす。
梨親子が到着した日は、
偶然にも菊ちゃんとサクマ君の歓迎会でもありました。
ついでに梨親子も歓迎してみんなでお昼ごはん。
おにぎり握りながら久々の再会を喜ぶ梨ちゃんと菊ちゃん。
あれ?なんか写真のサイズが変ですがお気になさらず。
初対面の人に100%夫婦と間違えられる上田さんと野村さん。笑
お2人だけでなく、志摩のアトリエの方々は
子供を介して30年以上のお付き合いという方が多く、
端から見ていると
「そ、そんなに言っちゃって大丈夫!?」
と心配になるほど腹を割って話せる間柄。
苦しい時も哀しい時も、嬉しい時もみーんな共有してきた同志。
「うちら出会えてラッキーやわ!何言うても大丈夫やんな!」
と笑いながら言う皆さんに、いつもパワーをもらっています。
保護者の方達同士が気持ち良く繋がっていると、
私達も色々な事が相談しやすく、進めやすく、
何より子供達への影響が良く、いいサイクルに繋がる気がします。
今年初の若筍煮。
筍は堀りたて、ワカメも取りたてで贅沢な一品です。
柔らかくて美味しかったです。
美味しい物を沢山いただきながら
みんなの将来のこと等、色々と話合いました。
こういう時間は本当に大切です。
どうしたら子供達も親達も安心して暮らせるか、
そこで私達が何を出来るか、何をしたいか、
出来る線を探ります。
大切なのは続けること、続く事。
そして質の良い人材、これに尽きると思います。

さて、これまた違う日ですが、
サクマ親父がいる内に大事な打ち合わせがてんこ盛り。
東京の報告、三重での動き等の情報が活発に交換されています。
それを踏まえて何から手をつけるか。
菊ちゃんが大きな戦力となってくれそうで、本当に有難いです。
これもしっかり打ち合わせ中です。
お庭で会議。
若者達の練った案を大御所達に見てもらいます。
菊ちゃん、アトリエで初プレゼンであります。
緊張し過ぎて超へたくそで可愛かったです。笑
途中から眩しくなってきたので、凹んだ麦わら帽子を装着。
菊ちゃんはなんだか南仏のお嬢さんみたいで素敵だったのに、
私はキャディさんみたいな帽子を当てがわれました・・・。
夕飯後からはお茶を日本酒に変え、練る時間は続きます。
よく考えたらサクマと私と菊ちゃんが3人揃うのは初めてで、
そら、確認する事多いわ!と後半になって気付きました。
そうこうしつつ、
おかげ様で家族の時間もゆっくり取れました。
3人が揃っているだけで幸せで、
他には何もいらないなーと、いつも思います。
また帰っちゃう事を知りながら楽しそうに笑うゆーたを見る度、
ちょっと泣きそうになる母でありました。

また1ヶ月それぞれの場所で頑張ります。
東京にはイサとゆっこちゃん、
三重に菊ちゃんという強力な助っ人達を得て、
こんなに心強いことはありません。
タフな若者が3人も!
「3人よれば文殊の知恵とはよく言ったもんだ。」
が、私の最近の口癖なんですが、
梨ちゃんも交えてお酒を飲みながら、
「10年前にはこんなにも輪が広がるなんて思ってもみなかったですなぁ。」
と、サクマとしみじみしました。
両親もそう思いながら続けて来たのだと思います。
私達よりずっとずっと孤独だっただろうと思います。
それが今、
アトリエの活動を支えて下さる仲間がこんなにも増えるなんて、
願ってはいたけれど、有難い事です。
これから益々力を合わせて、
ダウン症の人たちが安心して、
楽しく過ごせる場を整えていきたいと思います。

あ、布団!
では、行ってきまーす!



2014/04/15

ポカポカ日和


すっかりご無沙汰致しました。
あまりにブログの更新がないので、
元学生から心配メール貰っちゃいましたが、大丈夫です、元気です。

みなさまは、おかわりありませんか?

我が家はさっきサクマ親父を送り出しまして、
またしばし別々ライフの始まりです。
私は慣れましたが子はやはり寂しがります。

でも今回は思いがけず一ヶ月近く三重に滞在してくれたので、
仕事もプライベートでも色々出来ました。
ご協力くださった皆様、ありがとうございました。

えーと、あ、ゆーたが起きちゃったので続きはまた!という
まさかの尻切れトンボにて、失礼致します!
すみませんですー。

菊ちゃんは無事、波切に馴染んでます〜。