2014/03/23

菊ちゃんと上杉さん


みなさんこんにちは〜。
ようやく暖かくなってきましたね。
寒さが緩むと体も心もほぐれて楽になりますね。
花粉症の方は大丈夫でしょうか?

さて、三重のアトリエにはついに、
高知は馬路村よりボランティアスタッフの菊ちゃんがお引越しして参りました。
写真はお土産にもらった文旦(ぶんたん)です。
で、こちらは
「これ、食べ方の説明書です。」と言って渡された紙です。
もう迫力がね、違いますよね土佐は。
日本一と宣言しただけでは飽き足らず、
勢い余って神って書いちゃうこのセンス。
うーむ、すごい、かっこいいよ・・・としばし見とれました。

そして食べて更にびっくり!
美味しすぎる・・・。
グレープフルーツを上品にした感じとでも言いましょうか。
香りも味も初めての体験でした。
しかも文旦って高血圧の薬と言われているそうです。
そりゃ神って書くわな、とか何とか納得しつつ、
あっという間に1個(結構大きい)を平らげておりました。
さてさて菊ちゃんのお引越し助っ人には
馬路村やら奈良から5人のお友達が駆け付けてくれました。
ちょうど連休で悠太もいる中だったので、
私はごはんを作って差し入れする位しか手伝えず。
それでもみんなに「うまいうまい!」と食べてもらえてよかったです。
ちなみにお昼ごはんのメニューは
・野菜とネパール豆のカレー
・チキンソテー
・ポテトサラダ
・ゆでたまご
でありました。
この人にも多少、手伝っていただきました。

さて、そんな賑やかなご一行が到着した日の夜中、
思いもかけない訃報が飛び込んできました。
余りに突然で、余りに予期せぬ方だったので、
(訃報はいつも予期出来ない事ですが)
誰かの悪いイタズラだと思ったほどでした。

亡くなられたのは前職の世田谷区議会議員の頃から
御世話になっていた上杉裕之さん。くも膜下出血でした。
最近では細川さんの勝手連の活動にも奔走されていたので、
一瞬、原発推進派の人の嫌がらせ?度が過ぎる!
と思ったほどでした。
正直、今も全然実感がありません。
何が何だか分からないし、何が起こったか分からなくて、
まるで夢を見ているような感じです。
上杉さんの傍にいた人達はみなさんそう仰っているので、
この変な感覚は私だけじゃないんだ、
という事はやっぱり亡くなったんだろうか・・・
と、そんな風に思うので精一杯です。

亡くなる数日前まで連絡を取り合っていて、
伊勢神宮に行きたいとか、
三重の美味しい物をいっぱい食べたいとか、
悠太と一緒に釣りをするとか、
そんな話をされていた矢先のことでした。
もちろん仕事でも大変お世話になっていて、
最近も色々ご相談させて頂いていたところでした。
アトリエにとっても、私達にとっても大切な方でした。
困った時は上杉さん、と、いつも思えていた事が、
私の心の支えでもありました。
お守りのような方でした。
優しく、誠実で、情熱的で、おしゃべりで、
冗談好きで、食べる事も好きで、飲む事も好きで、
いつでも奥さまの事を思いやる素敵な旦那さんでもあり、
何より、自分の労を惜しまず人の為にいくらでも働かれる方でした。
私達が相談する時にも、いつもご自身の持っている全てのものを
惜しみなく出して下さって、恐縮するほどでした。
とにかくアトリエが続く事、ダウンズタウンが叶う事を
私達と同じ情熱で本気で願って下さっている方でした。
「ダウンズタウンに馬をね、ぜひ馬を飼いましょうよ!」
と、なぜかいつも馬にこだわる上杉さんに、私が
「馬は餌代が結構かさむんで、山羊にしときましょう。」
と返すのがお決まりのパターンでした。
本当に真面目でいい方でした。
しいて言えば忙し過ぎたのかも知れません。
人のことばっかり考えて、
ご自分の事はいつも後回しだったのだと思います。
お疲れだったのだと思います。
でも、ちょっと休まれた後に、
「やあやあサクマさん!ヨシコさん!」
とまたお会い出来そうな気がしてなりません。

不思議な事がありました。
上の海の写真を撮った日、
嵐の後で海と空は昼間なのに真っ暗だったのですが、
空が一カ所だけ黄金に輝いていました。
その光景を見た瞬間、あの奥に天国がありそう、と思ったのですが、
すぐに縁起でもないと思って、そんな思いを振り払ったのでした。
その日は仕事をしながらふと「遺言」という言葉が浮かんだりして、
自分の意志と違う感じで出てくる感覚に、
私どうしたんだろう、こりゃ相当疲れてるのかも、
と何となく不安な1日を過ごしたのでした。
後から、この海の写真を撮った2時間前に
上杉さんが亡くなられていた事を知りました。
大王崎に来る日を楽しみにされていたから、
ちょうどあの時、天国に向かわれていたのかもと思いました。
そして「遺言」と頭に浮かんだ頃は、
まさに上杉さんが亡くなられた頃だったのでした。

上杉さんと入れ違いで菊ちゃんが来た事も、
なんだか不思議な気がしています。
「ここからは自分達で頑張ってください。
 僕は海の上の天国から見てますからね。」
そう言われているような気もします。

今は夢の中にいるようでまだ涙さえ出ないという、
初めての経験をしているのですが、
これから様々な瞬間に「もう上杉さんはいないんだ」と
痛感する事になるのかと思うと恐ろしいです。
でも彼の分まで生きて頑張らなくてはとも思います。
こうして私の中で生き続けてくれている人達が沢山います。
全ての人と出会えたことに感謝して前に進まなくては、と、
頭で思いながら、哀しいし寂しいので難しいです。

なんだか取り留めのないブログになりました。
読みにくかったらごめんなさい。

ではでは 
あ、明日から東京アトリエはしばし春休みをいただきます。
サクマは志摩へ来るので、
メールは引き続き確認出来ますが、電話は出られません。
色々なご連絡はメールかFAXにてお願い致します。
よろしくお願い致します。