2013/07/22

どんでん返しの災難


皆さんこんにちは~。
お元気ですか?

いまベランダで洗濯物を干していたら、
隣のベランダで梅干しを干していたおばちゃんに
「アンタちょいと手出しないま。
(手を出してみなよ)」
と言われ、フェンス越しに梅干しを
貰ってきました。
干す前なのでドロドロです。
「美味いにな!(美味しいよ!)」
さすがに初体験です。
慌ててドロドロ梅干しを両手で持って階段を駆け下り、
玄関のドアを足で開けて、閉めて、
こんな時に限って台所のドアもしまってて、足で開けて、閉めて、
お皿に到着しました。

忘れた頃にやってくるカルチャーショックであります。
今日は一段とセミが元気な大王町です。
「なんて読むんですか?」
「ダイオウですよ」
「すごい町名ですね~」
って、初めての方とのよくある会話です。
大王町では、
七夕にアラメの口が明き、
いま町のいたるところにアラメが干されています。
各エリアが家族で分かれているらしく、
それぞれの場所にテントが張られ、
オジさんやオバさんがラジオ聞きながら見張っている、
と言う不思議な光景が広がっています。
トンビは食べないだろうから、
アラメ泥棒がいるんですかね?
もしくは定期的にひっくり返す係かも。
ちなみに夜は全部を一カ所に重ねて、
パオみたいになります。
港にパオが一杯あるのは面白いです。
あ、アラメはワカメ風の海藻です。
多分見ないとよく分からないので、
今度写真載せますね。
興味ないですかね?アラメ干し…


さて、どーでもいいですけど、
昨日34歳になりました。
あぁ、全然若くない…と思いつつ、
妹がフランスから手配してくれた
プライムリゾートの絶品ケーキを。
旦那のバスチャンからもメッセージが付いてて幸せでありました。
最近、生クリーム食べてオッパイあげても悠太が大丈夫になったんですよ!
う、嬉しい…
お、美味しい…
牛さん、ありがとう…
いや、文ちゃんバスチャンありがとう。
沢山の友人や仕事人からメッセージを頂きました。
サクマ親父からは、
思いやりたっぷり+気合いの入るメールが朝一番に届きました。
敬子さんから手作りの箱と花瓶、
肇さんからはユニクロTシャツ。
みんなありがとうです。

やー、しかし、この3日で
アトリエ大変な事になってまして…
余りの展開に前置きが長引きました。
現実逃避であります。
これがかの有名などんでん返しか!と思わず呟いた電話が金曜の夜9時。

結果から申し上げますと、
アトリエが志摩市から借受けた集会所が、
使用出来なくなってしまいました。
ゲストハウスになる予定だった建物です。

沢山の方が関わって下さって、
応援して下さっていたのに、
申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ご期待に添えずに申し訳ありません。
まずはご寄付を下さった皆様、
今年合宿に参加予定の皆様、
アトリエの皆様、
お手伝いして下さっていた方々に
ご報告をしなくてはなりませんが、
まだ色々な事が途中なので、
しっかりご報告が出来ません。
ブログでのご報告が先になります事、
ご容赦ください。

理由は、地元の一部の人が反対している、という事です。

そもそも、アトリエが借りる前、
集会所は村の寄り合い所として使われていました。
村人達はまだ集会所を使いたかったけど、今年、志摩市から建物老朽化により使用しない様に言われて、
泣く泣く諦めた、と言う流れがあったそうです。
アトリエはちょっと離れた所にあるので、その事情を知りませんでした。
中がとってもキレイだったのは、
村の人たちが大切に思って、
毎月風を通して、お掃除をしてくれてあったからだったのでした。
それを諦めた矢先にアトリエが使うとはどういう事や?
取り壊すんじゃなかったんか?
そんならワシらもまだ使いたかった。
と、ごもっともな理由と共に、
納得がいかないから工事は中止しろ、
と、
アトリエとしては村人と市の板ばさみ、トバッチリを受けた形です。

それにしても、ここに来て…
金曜日の夜中にサクマ君や両親、
市長秘書と電話で相談しながら、
このままでは合宿も中止にせざるを得ない、何か策はないか、
みんなで色々考えました。
すでに保護者の皆さんはホテルや旅館を予約されています。
遷宮もあり、今年は一段と厳しい状況でなんとか予約を取られたのです。
取れなかった方も沢山います。
そういう保護者の方も集会所へ泊まる予定でした。
集会所には、一日20人が泊まる予定でした。
電車のチケットも予約して、
あとは楽しみにしています!と、
昼間お電話したばかりの皆さんの声が頭をよぎります。
でも今回のメインは集会所をゲストハウスへ変えると言うカリキュラム。
舞台は集会所でした。
保護者の皆さんも、集会所を見るのを楽しみにされていました。
それがなくなった今、
みんなが満足出来る合宿に出来るだろうか、自信がありませんでした。
もちろんプランは練り直し、
材料も揃えてしまいました。
そもそもみんなが泊まる場所は?
中止も続行も、スタッフには同じだけのエネルギーが必要と容易に想像出来ました。
ただ、中止したら沢山の方にご迷惑がかかる事は確かです。
今回の合宿はNHKのクルーが入る予定でした。大幅に変更となった今、撮影が続行されるか未定の状態です。
都美術館のキュレーター中原さんも
制作風景を見学に見える予定です。
私のケータイには、
毎日ダウン達や学生ボランティア達から合宿を楽しみにしているメールが
届いています。
なんとか近くの野外活動センターにお願いして、大広間を開けてもらえる事になりました。
土曜の朝、続行が決まりました。

凹んでいるヒマはありません。
頭を切り替え、これから色々な事を考えなくては。
当初ボランティアチームに予定していなかった宿泊費が発生する事から、
何とかしなくてはなりません。
遠くから手伝いに来てくれる学生達には、食費だけで済ませてあげたい所です。
ま、毎回合宿は赤字なので、
アトリエスタッフ達も完全にボランティアなのですが…
ごはんの度に必要になる送迎や、
アトリエの内容、素材集め、食事作りの人たちの移動、市長との話合い、
村人への対処、などなど、課題ばかりです。合宿以外の仕事もあります。

でも、今朝起きたら少し立ち直っている自分がいました。
せっかく借りられる広い部屋、
どう活かそう?
ダウンズタウンに繋がるイメージで
どんな制作の時間を作ろう?
どうやったらみんなや保護者の方が喜ぶかな?楽しんで貰えるかな?

そんな事を考えながら、
さっき電話でサクマ親父と打ち合わせをして、方向性が決まりました。
この逆境を、参加する全ての人たちと楽しい時間に変えたいと思います。
お力を貸してくださいね。
応援もよろしくお願いします。

この場をお借りして、伝言させてください。

ゲストハウスへご寄付下さった皆様へ
アトリエではいつかゲストハウスを
持ちたいという夢を諦めていません。
ゲストハウスカンパを引き続き募集すると共に、今回頂いたご寄付は、
次の機会までプールさせて頂ければと考えています。
それは困ります、という方はアトリエまでご連絡をくださいませ。
お戻し致します。
ご理解とご協力のほど、
どうぞよろしくお願い致します。

ボランティアチームの皆さん
当初の予定通り食費のみ、と思っていてください。解決します。

モロちゃん
駄菓子屋に前乗りチームが泊まるので、引き続きタオルケットお願いします。

ガッキー
記録係お願いします。

そんな訳で合宿までバタバタします。
ブログの更新が遅くなるかも知れません。ごめんなさい。

あ、でも、アラメ写真は載せたい…

皆さんスイカ食べてミネラル補給しながら、暑さを乗り切ってくださいね。

ではでは お騒がせしました。