2011/03/30

アトリエにできること すべきこと






皆さま こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。

毎日多くの情報が飛び交う中、
不安な日々を過ごされている事と思います。

このブログを読んで下さっている方々が、
それぞれの地で希望を持って生きて
いらっしゃる事を願います。

震災以来、様々な事を考えさせられています。
きっと今、多くの方が、
これからの事や、これまでの事に
思いを巡らせているのではないでしょうか。

空気、水、食、エネルギー。
これまで当たり前に使ってきたものが、
一瞬にして失われるだけでなく、
危険なものになるなんて、
私は想像もしていませんでした。

高校で有機農業を学んでいたので、
土壌、大気、水質汚染に関連して、
原発の危険性についても学んでいました。
それ以来、原発は安全なものではない、
という認識は持っていたものの、
国策である原子力発電に対し、
そして電気に頼って生活している自分に、
一体何が出来るんだろう・・・
あの頃ジレンマの中で繰り返した自問を、
今回再び、強烈な形で突きつけられた思いでいます。


個人的には、福島や茨城で農家を営む友人達の
健康と大切に育ててきた土と、
今後が本当に心配ですが、
立ち止まる訳にはいかないから、
今年も春から植える野菜苗の準備をしていると聞き、
なんだか胸がいっぱいになりました。

手間ひまと愛情をかけた野菜達が
突然出荷出来なくなる事に加え、
汚染された畑には野菜を植えられないかも知れない、
という悲しさと悔しさの中で、
普段通りに目の前のことにしっかり取り組む、
そんな彼らの中にある「勇気」と「生きる力」に、
はっとさせられるものがありました。

諦めてしまうのは簡単だけど、
同じ生きるなら、前を向いた方がいい、
そう言われたような気がします。

アトリエも、
今すべき事、できる事に、
冷静に取り組もうと思っています。

通ってくれている生徒たちの中には、
地震の恐怖でいつもより不安になっている子がいます。
もちろん全然大丈夫な子もいますが、
ダウン症の方の場合、
何かショックな事があって、今は大丈夫でも、
後々違う形で症状が出て来る事も多いので、
しばらくはいつも以上に心の動きをよく見てあげる事が
大切だと感じています。

今、あえてアトリエがすべき事は、

目の前にいる生徒たちに対して、


          

いつも通りアトリエをオープンして、


           

いつも通りみんなを迎え、受け入れ、

            
           

いつも通り一緒に笑い合って、


           

いつも通りひとり1人の声に耳を傾ける事、


          


そして、みんなの笑顔を守ることに、
全力を注ぐことだと思っています。
これが今の私たちにできること、

すべき事だと信じています。


今回の震災を通して「アトリエ」という場が、
子供達、保護者の皆さま、
そして日頃ご支援くださっている方々にとって、
どれほど大切に思われ、
必要とされてきた場だったのか、
改めて痛感させられています。
ありがたいことです。

大きな責任を感じつつ、
がんばりたいと思います。


今、悲しみに暮れている全ての人が
一日も早く元気な心を取り戻されます様に
心よりお祈り申し上げます。