2008/03/02

視察



「視察」というほど大げさなものではありませんが、
先日山梨へ行って来ました。

目的地はある方にお勧めしていただいた「清春芸術村」。
ここは、古くから銀座にある「吉井画廊」のオーナーである
吉井長三さんという方が、武者小路実篤や志賀直哉など
白樺派の芸術家たちが果たせなかった夢を実現すべく、
誕生させた場です。
また、見事な桜をみた小林秀雄がここに芸術村をつくるようにと、
親交のあった吉井さんへ伝えたとのことでした。
「清春」という地名にぴったりなこの場所には立派な桜の大木が
いくつもあり、春はさぞ壮観な眺めだろうな、と思いました。
素敵だな、と思ったのは、ここで泊まって創作したい人達には
コロニーも用意されているということです。
とても静かな環境で、ロケーションも素晴らしい場所でした。

今回、私たちは偶然にも吉井長三さんをご紹介いただける、
という非常に恵まれた状況の中で、まず、あえて自分だけで
行ってみました。ひとりの来訪者として「清春芸術村」を
体験してみたかったのです。それだけ「可能性」を感じていた
といってもいいと思います。
そして実際に見てみて、非常に考えさせられるものがありました。
今、私の中でずっとテーマである3つのこと、
「普遍性」「持続可能」「バランス」について
さらに深めなければいけない、と思っています。

今回は慌ただしく日帰りだったので、
春にまたゆっくり清春の桜を見ながら
「考え事」をしたいと思います。

美味しいおそばも食べることが出来て、
今回も勉強になった旅でした。

全てのことから学ぶ事がある、と
最近特にそう感じています。

写真は芸術村正面からの景色です。
美しい山々とポストの具合がなんとも言えず、
あえてこの1枚を・・・。