2010/08/27

お寺で展示、始まりました。


皆さまこんにちは〜。

夏バテ、していませんか?

今晩は少し涼しい夜風が吹いている東京です。

アトリエのお庭では鈴虫が鳴き始めました。

でも日中はまだまだ真夏日です!


真夏の花と言えば「さるすべり」。

見かけるたびに春っぽい爽やか気分になるのは、

私だけですかね?

昨日もお寺できれいに咲いているのを発見。



あ、これはお寺とは関係ありません。

先日、和田さん(TBSディレクター)から届いた手ぬぐいです。

夏のご挨拶でしょうか。

それとも何かのメッセージでしょうか。

同封されていたお手紙には、

今、企画中の「情熱大陸」についての思いと、

ひとまず別件で、辛い北極ロケに行ってきます、

という内容が綴られていました。

手紙を読みつつ、私の脳裏にはもちろん黄門様のBGMが。

「人生楽ありゃ苦もあるさ〜♬」

和田さん、私のことなんでいいですから、

シロクマ企画がんばってくださいね。



さて、本題です。

明日から1週間、お寺で展覧会が始まります。

場所は町田にある簗田寺という歴史あるお寺です。

詳しくはアトリエHPのNewsコーナーでご確認くださいね。

明日は14時頃からメインの寺フェス

「ロマンスの大往生際」が行われます!

色々な方がいらっしゃる予定なので、

私たちも会場へ足を運びます。



こちらが今回素敵な企画をして下さった紘良(こうりょう)さん。

お若くして保育園の副園長でもあり、

未来のご住職でもあり、

雑誌「BALLAD」の編集長でもあります。

だからすごーくお忙しいのに、

この日は朝から展示の為にお片づけをして下さいました。

副園長さん、ありがとうございます。

そんな訳で首にタオル、手にはお釈迦様です。

寺フェス搬入チームは、サクマ、よしこに加え、

イサ、エクセル、ミヒロ、

ブログ初登場のコッペ(ユウちゃんの弟)の6人で望みました!




写真は今回の展示室です。

お寺の中では「書院」と呼ばれている建物。

お坊さん達が休憩する場所、だそうです。

展覧会場などでは、

ダウン症の人たちの作品の前にいると、

心が静かになる、穏やかになる、自分と向き合える、

という反響をいただく事も多いので、

休憩しながら眺めるにはピッタリかも。

そう言えば、IBM(豊洲)の休憩室にも

ダウン症の人たちの作品が飾られています。

企業戦士達も癒されている事を願います。



それにしても、書院には気になるものがゴロゴロ。

私   「その板、なんですか?」

紘良さん「あ〜、これは弥生時代の・・・何かです。(笑)」

みんな 「や、弥生時代!?」


紘良さん「あと、そこにあるソレは縄文土器ですよ。(サラッと)」

みんな 「・・・縄文!」


と、まずはこういうものを片づけていきます。

滅多に片づける機会のないものばかりで緊張します。

ちなみに、弥生の板(?)には

「登呂遺跡」と書かれた紙が!!

登呂遺跡を素手で持つ、紘良さん。

縄文も弥生も僕にとっては日常です、

という雰囲気が、顔に表れています。

お寺の周囲も縄文地帯だそうです。

確かにお寺や保育園の辺りは丘になっていて、

自然がいっぱいで、静かで、

用がなくても行きたくなるような、

とっても素敵な場所です。


さっきとは違うバージョンのお釈迦様。

この石仏は本当に美しくて優しいお顔でした!

思わず手をストップして見せていただきました。

きっと、古い時代のものなんだと思います。

紘良さんも思わず仏顔です。



さてさて、作業開始です。

今回は点数がそれほど多くないのと、

下見が一度しか出来なかったので、

会場を見ながら、作品の最終調整と額装を行います。

色が目まぐるしく行き交います。




机の上で選んだ作品を壁に当ててみると

全然違って見えるものです。

ちょっと悩む間、持ってもらえるのも人数がいるおかげ。

これは腕の疲れる仕事です。

3人に(ごめん!ごめん!)と思いながら

急いで選び直します。



2転3転してようやく落ち着きました。

「これだ!」

作品が決まる時は一瞬です。

決まるまでは結構大変です。

今回は実際の開場時間を想定して

自然光が効いている内に決めたかったので

間に合ってよかったです。



作品が決まった後は額装です。

机がちょっと小さめなので、支え合いながらの作業。

前回(8/22)の東大図書館での搬入でも

お手伝いに加わってくれたコッペ(左)は

早くも額装が上手になってきました。

若いって素晴らしい!



搬入アイテムです。

ギャラリーではない場所での展示では大工仕事、多し。

金槌は必須です。



掛けられるのを待つ作品達。

この壁は宮地輝昴くんの作品を3点飾ります。



高さや間隔、水平を計ります。

でも、ちゃんと計っても空間によっては

違和感を感じたりもするので、

最後の微調整は目測です。



「右下がり!」「左上がり!」

「2ミリ下げて!」

「惜しい!3ミリ上げて!」

離れて見ている人達の声を聞きながら

微妙な額の角度調整をします。



出来ました!

写真では全然色が出ていないので、

ぜひ、皆さんお寺で原画をご覧くださいね〜。



残るはライティング、という所でひと休み。

ようやくお昼ごはんです。もうすぐ2時!


しかもエクセルが美味なお菓子を差し入れしてくれました!

これは、食べた人じゃないと分からない食感です。

ぬ!と、なります。


木漏れ日がきれいです。

夏合宿以来、学生達同士がとっても自然で

いい感じになりました。


太陽はギラギラですが


木陰は風が通って涼しかったです。

書院の中では扇風機が2台、

フル稼働してくれていましたが、

やはり、作業中は汗ダクです・・・。


さーて、最後の仕上げです。

高所恐怖症のへなちょこサクマ親分に代わって

スイスイ上がってくれたのは、イサ。



クーラーのない書院上空は恐ろしく暑いはずです。

更に手も頭も熱いという、一番大変な役回り。

ごめん、イサ!

ありがとう、イサ!

これで搬入終了です!


じゃーん!!

もうひとつの壁面では、

紘良さんのおじい様のカッコいい立像と、

岡田伸次くんの作品とのコラボが実現しています。

ものすごーく親しみを込めまして、

紘良さんのマネをさせていただきまして、

作業中は私たちも

「祖父!」と呼ばせていただいていたので、

気分はすっかり、孫です。




す、すごく似合ってる!!



搬入を終え、

祖父の前で談笑する人達や、



放心するエクセル。



帰る前に再びお釈迦様を慈しむコッペ。



とりあえず氷と水分補給するミヒロ。



ミヒロに撮られてる事に気付かず

(プヒ〜なんとかキレイに収まってよかったぁ〜。

 祖父、見守って下さってありがとうございました!)

とか思っている私。



ちなみに、祖父サイズはこんな感じです。

コッペは180センチと長身ボーイです。




いやはや、初のお寺展示は

ちょいと緊張しましたけども、

かっこよい展示になってよかったです。



私たちが帰る時、ちょうど園児達が見に来てくれました。

どんな反応だったのかドキドキします。

明日聞いてみたいと思います!




打ち上げは町田のルミネでフジヤマサイダー。

ノンアルコール、6時半解散という良い子の会です。

というか、全員早くお風呂に入りたかったという・・・。



みなさん、お疲れさまでした。

ありがとうございました。

コッペ、勉強中だったのにごめんね!!