2011/10/12

来夏のTシャツ企画 始まりました!




皆さんこんにちは〜。
今日はいいお天気の東京です。

秋口、色々と立て込んでいるアトリエです。
無事、臨月に入ったヨシコさんです。
お腹を挟んでPCとの距離が日々遠くなっているので、
ブログの更新もままならなくなってきました。

さて、9月の話になりますが、
9/27日〜30日の間、
今、一緒にお仕事を進めさせていただいている
(株)豊島さんの2012年春夏の展示会へ行ってきました!




ショップの様に演出されている会場に
思わずお買い物をしたくなりましたが、そこはガマン。

と言うのも、この段階ではまだ売り物ではなく、
ここから様々なアパレル会社とデザイナーさん達が一緒になって
各ブランドの個性が加わった洋服になっていく、との事。

どーりで訪れている方々がオシャレな方ばかりと思いました!
様々なアパレルのバイヤーさんが大集合していたのでした。
完全に場違いな私たち・・・。

それら一切合切を担っている「豊島」さん。
人の名前みたいですが、会社の名前です。
余談ですが、今通っている助産院と提携している病院が
「豊島医院」というので、この時期、
サクマ君との会話がだいぶややこしかったです。

こちらは今回お世話になっている方のお一人、
東京本社の吉野さんです。
やる気満々のThe 営業マン!です。
各ブースを丁寧にご説明して下さいました。 
子供服も手がけているとのこと。
小さい洋服を作るのって案外大変なんです〜、というお話も。
フムフム、だからお高いのね、と納得。

バッグ類も手がけているそうです。
繊維の持つ可能性の幅広さにワクワクしました。

           
そしてそして、アトリエコーナーです。

今回作っていただいたのは、Tシャツやバッグのサンプル。
今後の展開については未確定の事が多いので、
まだまだ詳細はお伝え出来ないのですが、早速
「一緒にやりたい!」と仰って下さったブランドがある、とのこと。
ありがたいです。
嬉しいです。
お話が進むといいなーと思います。
そこは営業マンの手腕、だそうです。
豊島の皆さん、よろしくお願いします!

サンプルとは言え、
2週間弱で作ったとは思えない仕上がりに感激。
さすが繊維の会社!
何と言いますか、いい意味でのプライドを感じました。
ダウン症の人たちの作品は色彩が命なので、

「もし、色が出ない様であれば、今回、
アトリエとしては取り組む事は出来ません。」

という事は、生意気にも、
最初からお伝えさせていただいていたのでした。

コンセプトが伝わったとしても、作品の力が伝わらなければ、
ダウン症の方達の魅力が伝わらないも同然なので、
そこは、ついつい慎重、且つ厳しくなってしまう所です。
タグでは「ダウンズタウンプロジェクト」をご紹介下さっています。

なんと、
Down's Town tree や Down'sTown sketch Map 
のパネルも作って下さいました!
時間、本当に全然なかったのに!
貴重なスペースの中で、アトリエスペースを
こんなにも取って下さっていた事も、会場で知りました。
ありがとうございました。

このパネルにもありますが、
今回は「豊島」という会社の中の「Orgabits」という
オーガニックコットンを扱う部門との
共同プロジェクトになる予定です。

簡単にご説明しますと、
Orgabitsでアトリエの作品を使用したTシャツを制作して下さり、
それをアパレル企業とタイアップして販売、
利益の一部をダウンズタウンプロジェクトへご寄付下さる、
という流れです。
豊島さんは、あくまで繊維のプロなのです。
そういう意味では、
品質的にも安心して進められるお仕事になり、嬉しいです。

Orgabitsは、
世界の色々なところでオーガニックコットンを栽培したり、
それらを使って仕立てたり、
その利益で社会へ貢献したり、
お話を伺っているだけでもステキな取り組みを沢山されています。

ある日、
Orgabitsチームの溝口さんという方からメールをいただきました。
昔、ソトコトで特集されていたアトリエの記事をご覧下さったとの事。
そこでダウンズタウンプロジェクトの事を知り、
なんとか会社を通して力になりたいです、と、
とっても熱い内容だったのでした。

その後、名古屋本社からアトリエにお越し下さった溝口さん。
実際にお目にかかってみたら、
なんとも言えないゆるキャラ&とっても柔軟なお考えをお持ちで、
有り難い事に、お話はトントン拍子で進んだのでした。
こういう出会いがあった時、いつも、
アトリエやってて良かったなーと思います。

ちなみに、左が溝口さんで、右が吉野さんです。

溝口さんにお会いする度(もぐらに似てるなー)と思います。
今度お会いした時には、言ってみようと思います。
溝口さんとはそんな事を言い合える仲、と勝手に思っている私。

Down'sTownの冊子をご覧いただきながら、
「いいよね〜いいよね〜。一緒に何かやりたいね〜。僕らに何が出来るだろう?」
「いいっスねー、いいっスねー。」
とニンマリしつつ、
アイデアがどんどん湧いてくる様子のお二人。

右の方はデザイナーの富所さん。
この方に作品の決定から仕様まで、
ほとんどの部分をお任せする事になります。

信頼関係がなくては出来ない、アトリエとしても大切な部分です。
1度しかお会いしていませんが、
富所さんは、作品に関して厳しい目をお持ちと見ました。
安心です。

打ち合わせをしているうちに夜になったので、
ちょっと写真が暗くてすみませんです。



こうして一緒に夢を見て下さる方達がいる、
それが私たちの大きな原動力です。

すでに、Down'sTownはアトリエだけの夢ではない、
多くのご協力下さっている方とお会いする度、その事を実感します。
決して夢では終わらない、終わらせないぞ、と思います。
心強いです。

歩みはゆっくりですが、
確実に、協力者が増え、選択肢が増えています。
これはアトリエだけで出来るプロジェクトではない事、
あえて多くの方に関わり、支えていただく事で、
社会的な意義を持たせたい、ということは
立ち上げから考えていた事でした。

ダウンズタウンプロジェクトの実働をしながら、
同時に協力者の方々に伝えていく、という作業は、
ちょっと遠回りに見えるかも知れません。
多分、効率も相当悪いです。

でも、心の通った場を作る為には、
まずは私たちが関わって下さる方達と心を通わせること、
ダウンズタウンのイメージを共有すること、
そうしなければ、結局は
ダウン症の人たちや、周囲の人達にとって、
心地よい環境にはならないと思っています。

日々、アトリエで生徒達の様々な状況を見ています。
良くも悪くも、彼らにとっては環境が大きく作用するという現実を、
嫌というほど目の当たりにしています。
もし、現在の彼らを取り囲む環境が、
何不自由なく、穏やかなものであったら、
ダウンズタウンの為に動く事はしていないと思います。
そういう意味でも、
色々なご意見があるとは思いますが、
少なくともアトリエのスタッフには、
彼らを「守る」という意識を持って
様々なプロジェクトに関わる必要、責任があると思っています。
それだけ、ひとつひとつの企画には、
ダウン症の人たちの人生にとって、
いい方向にも、危険な方向にも転ぶ可能性がある、
という事でもあります。
いつも一番注意しているのは、その部分です。

幸い、アトリエの周囲には温かい心を持った方ばかりです。
私はいつも、色々な方とお会いする時、
これはダウン症の人たちが作ってくれたご縁だと思っています。
自分の事ではないと思うと、ちゃんとしなきゃ、と思いますし(笑)

ひとつひとつの出会いが、
アトリエのみんなにとって無駄にならないようにと思います。
本当に様々なジャンルの方とお会いしていますが、
後から思うと、
どれも自然なタイミングと形で繋がっている事が多いので、
不思議だなーと思います。


流れを読みつつ、流れに乗る、
そのことをいつも心がけています。
必要な勇気はダウン症のみんなが与えてくれます。

Orgabitsとのお仕事も、楽しく進むといいな、と思います。
詳細が決まりましたら皆様にお知らせしますね。
来年のお話なので、気長にお待ちくださいね〜。


さて、次の更新はいつになるやら〜。