2010/11/24

栗ちゃん!




こんにちは〜。
これはブルーベリーの木です。
実はお庭で紅葉していた事に、
今年初めて気が付きました。
窓から覗いてビックリしました。
これは先週の写真ですが、
今週はもう、燃えてます。
ブルーベリー真っ赤です。
なんで2年間気付かなかったのか・・・。

さて、朝晩はすっかり冬らしくなりましたが
皆さまお変わりありませんか?

アトリエではまたまた風邪が流行していて、
お休みの子が増えています。
今年は咳が長引いていたり、
肺炎になってしまった人もいて、心配です。

私も今月の初めにウッカリひいたのですが、
他の症状が治まっても咳だけが残り、
薬も効かず、夜も眠れず、
昼間も寝ている訳にいかず、
というヘトヘトWeekを過ごしておりました。
今思えば、黄砂の影響だったかも知れません。
元気なのに咳が!という妙な感じだったので。
一番効いたのは三重から届いた

「蜂蜜の中に大根を短冊切りにしたのを
突っ込んどいたら、次の日に水分が上がってくるから
それを飲んだら、治るでー」

という情報でした。
あとはレンコンのすりおろし汁を飲む、です。

やーついつい咳止め情報に一生懸命になりました。
今、お辛い方はぜひ蜂蜜大根を!
ホント、今年の咳は手強いですから!




さてさて、本題です。
今回はおめでたいご報告です。

先月、写真の美味しいお菓子を持って
栗ちゃんが遊びに来てくれました。
ご実家の福岡のお土産です。


          

そうなんです、
栗ちゃん、念願の妊婦さんになりました!

おめでとう!おめでとう!

それで、私たちと
栗ちゃんと、ご主人ノブさんと色々考えて、
栗ちゃんはしばらくアトリエを離れて、
お家の事に専念することになりました。




妊娠が分かった時、
母子手帳を持って真っ先にアトリエに来てくれた栗ちゃん。
うれし涙と共に報告してくれたのでした。

そして
「妊娠してもお仕事を続けたいです。
私でよければ続けさせてください。」
と、熱心に言ってくれました。
それは私と佐久間君にとって、
本当に心強くて、嬉しくて、
涙が出そうなほどでした。





ちょうどその頃、
栗ちゃんにアトリエの色々な事を、
改めて指導していた時でもありました。
これまで、あえてあまり口では教えてこなかった
現場に入る時の心構えとか、姿勢とか、
ちょっと言葉にうまく出来ませんが、
ダウン症の人たちの心の解釈の仕方とか、
寄添い方とか、
マニュアルがないから伝えるのが難しい事ばっかりを、
集中的に伝えていた矢先の、
おめでた!だったのでした。


だから、正直、私達もすごく迷いました。
栗ちゃんに残ってもらうべきか、
お家を優先させてあげるべきか、
文字通り、うーん、うーんと口に出して
2日間、悩みました。


でも、大きな時間の流れで見た時、
何より栗ちゃんの立場に立った時、
今、栗ちゃんが一番優先したいのは、
お腹の赤ちゃんと、ご主人のことじゃないかな、
と、思いました。

それはこれまで栗ちゃんと一緒に過ごす中で、
なんとなく感じていた事でもありました。
仕事の内容や時間を考えると、
栗ちゃんとご主人には、
アトリエの事でちょっと無理させちゃってるかも知れない、
もしそうだとしたら、
それは良くないし本望じゃない、
と気になっていた事でもありました。

でも、栗ちゃんは頑張り屋さんなので
面と向かって聞いたって、
「大丈夫ですたい!」
って言うに決まっていますし、
現に、何度もそういう場面がありました。
ホンワカ栗ちゃん、
ああ見えても福岡の女子ですけん、
かなり辛抱強いのです。

そんな栗ちゃんに私達が提案してみたのは
「一旦休業、おうち優先案。」でした。
それでも栗ちゃんが
「いんや、大丈夫!働きますたい!」
と言ってくれるのなら、
その時は一緒に体と家庭に無理のない形を考えてみよう、
と伝えた瞬間、
思いがけず栗ちゃんの目には涙が溢れていました。
初めての妊娠とアトリエの仕事を両立出来るか、
まだ覚える事がいっぱいある仕事を
これからちゃんと出来るのか、
実は不安でいっぱいだったとのこと。

「ありがとうございます。
お2人からそう言っていただいて、
ありがとうございます。」

と言いながら涙する栗ちゃんを見て、
これでよかったんだな、と思いました。

それからしばらくして、
栗ちゃんから嬉しいお手紙が届きました。
一部抜粋したいと思います。
ちょっと照れクサいですけども。
栗ちゃん、いいよね?
公開しまーす!


『一雨毎に秋の気配が濃く感じられるようになりましたね。

先日のアトリエでお手紙を頂戴し、ありがとうございました。

〜中略〜 

お2人からはいつも、重要なことを気付かせていただきました。

たくさんご指導いただき、姿勢を見せて下さり、

本当にありがとうございました。

お2人と一緒にトリオでお仕事出来た時間は、私の宝物です。

数々のイベント、特に昨年の展覧会ラッシュは大変だったけれど、

あの、ぐーっと集中して湧いてくるエネルギーは

仕事の醍醐味のひとつでした。

そして何よりもダウン症の人たちの気持ちに沿って、

くいっと引き出していくお姿に、何度も感銘を受けました。

自然にこころが全力オープンになっていて、

自分と場が循環している。

アトリエに魅かれる人は、

ダウン症の人たちのありのままの姿と、

そこにそっといるよし子さん佐久間さんに魅力を感じているのでしょうね。

私もその中の一人でした。素敵な日々をありがとうざいました。

スタッフとしてやり残したことは多々あり、

中途半端な時期で一旦身を引かせていただくこと、

ご指導して下さったお二人にも申し訳ありませんが、

今は一旦、出産に専念させていただきます。

続きはまた、いつか、どこかのタイミングで

参加させていただきたく思います。

2年間、本当にありがとうございました。

そしてこれからも夫婦共々よろしくお願い致します。』



と、まあそうは言ってもですね、
同じ釜の飯を何度食べたか知れぬ仲、
もう栗ちゃんやご主人とは家族も同然です。
お仕事は離れますが、
こころはいつも繋がっているような、
そんな不思議な感じがします。


先日も、早速私達を心配した栗ちゃんから
「在宅で出来る事務仕事、
産まれるまではやりますけん!」
と言ってもらったので、お言葉に甘えて
年末に向けての細かいコトをお願いしています。
そんな訳で、
栗ちゃんとはこれからも
末永くお付き合いする事になると思います。

栗ちゃん、元気な子を産んで、
いつでもアトリエに遊びに来てね〜♬

その前に、年末シゴト、一緒に乗り切ろうねー。

心からの感謝を込めて、
今アトリエのお庭で満開の、
栗ちゃんっぽい素朴で可愛い花を!!